授業
若手の教室で授業をした。授業が終わった後、若手から「どうしてあんなことをしたのですか?」とお尋ねがあった。僕なりの意図をぺらぺら、と話す。そうすると、「そんなことできてないな、(私にも)できますかね?」という言葉が返ってきた。 僕は即答で「で…
何度も書いているように、今年度は算数専科をしている。この機会に、自分の算数授業を高めていこう、と決心している。ということで、算数授業に関する書籍を読み漁っている。読み漁っているという程、読めてはないとは思うが(苦笑)。 そんな中で、僕としては…
今日は10月31日、ハロウィンの日である。ハロウィンは外国のお祭というイメージだ。だけど、ここ五年程で日本でも定着してきた感がある。 マーケティング的にも、夏休みからクリスマスの間に行事があると嬉しいのだろう。だからか、ハロウィン仕様の商品があ…
今年は算数専科ということで、若手の授業のT2として教室に行くことがある。また、空き時間を利用して若手の授業を参観しに行くこともある。そこで考えたことを今回は書いてみる。 若手の授業では、「やっぱり」「どっちでも」「まあ別にいいかな」という言…
昨日、運動会の団体演技の指導をする際のポイントを述べた。 kyousituchallenge.hatenablog.jp 今回はその続き。今回のターゲットは、主となり指導する、前に立ち指導する教師ではなく、それを後ろから支える教師たち。 後ろから支える教師たちが意識しない…
九月も半ばということで、二学期も本格的にスタートしている頃だろう。全国各地で運動会に向けての練習が進められていることだろう。 学年の団体演技ーダンスや組体操ーは、何となく若手が指導する雰囲気がありませんか? 僕の周りだけの話なのだろうか? 若…
自分自身に課していることがある。それは、一か月に一冊は、算数科についての本を読むということ。今年度は算数専科ということで、この機会に自分なりに算数科を追究していきたい、と考えたからだ。 ということで、最近読んだ本がこちら。樋口万太郎先生の『…
定期購読をしている「授業づくりネットワーク」の最新号が届いた。すでに読み終わっていたのだが、書評をまとめるというところまで行けていなかった。少し遅くなってしまった感は否めないが、書いてみることにした。ロカルノ先生が、一人読書会をし、感想を…
三つ目の型は「まとめ型」のしくじり。 どんな授業にも、子どもたちに到達させたい「めあて」がある。そして、「まとめ」もある。これは外してはならないことである。だけど、「まとめ」がありきの授業をしてしまうとしくじってしまう。 教科書に書いている…
二つ目の型は「ノートづくり型」のしくじり。 これは簡単に言うと美しいノートをつくらせようとする授業。 ノートは美しい方がいいのだろうか? 汚いよりは美しい方がいいだろう。でも、それよりも大切なことがある。それは、ノートにその子自身の考えや思っ…
前回の記事でも述べたように、今回から「しくじり授業」の具体を書いていく。「しくじり授業」とは何ぞや? と思った方は昨日の記事を参照してください。 kyousituchallenge.hatenablog.jp 一つ目の型は「説明・指示型」のしくじり。 これは、簡単に言うと教…
何度もこのブログでも話しているように、今年度はT2として授業に入ることもしている。つまり、たくさんの授業を見ることができている。もちろん、T2なので指導もしている。だけど、それよりも多くの授業を見ることができることの方が、僕としては意義を感…
4年生「何倍でしょうか」の授業。 問題文を板書する。「テレビとうの高さは90mで、これは百貨店の高さの3倍です。百貨店の高さは、学校の高さの2倍です。学校の高さは何mですか?」 これだけ書くと長いし、よくわからなくなってくる(笑)。案の定、子…
北海道の堀裕嗣先生の新刊が出版された。刊行予定が告知された時から、とても楽しみにしていた。今回は道徳がテーマ。書名は『堀 裕嗣の道徳授業づくり 道徳授業で「深い学び」を創る』である。また、本のカバーには「子どもたちに伝わる“本気”の道徳授業づ…
同僚の先生から、こう言われた。「UーTchallenge先生って、授業を一生懸命やってませんよね」と。いやいや、僕なりに懸命にやってるつもりなのだけど(笑)。その後にもう少し言葉は続く。「なんだかいつも前でボーっとしてるだけですよね」と。 なるほど、周…
算数専科ということで、算数授業について改めて学び、深めていこう、と意気込んでいる。そこで、早速手にした一冊が樋口先生の著作。 その中で、樋口先生は算数授業づくりのポイントを以下のように説明している。 ・問題を解いていたときに式、答え、考え方…
新年度が始まり、そろそろ授業も始まるのではないだろうか。でも、この時期は、配布物の回収や学級システムの構築等で忙殺される。そして、授業は後回しとなりがちである。だけど、授業もやって来る。 そんな時に大きな武器となるのが、「授業をパターン化す…
算数の授業を考える上で避けて通れない? 田中博史先生。田中先生からは算数授業のことをたくさん学んだ。なかなか実際の授業を参観するということはできない。だけど、セミナー等での話は面白く、そして実際の授業を想像できるものである。 そんな田中先生…
ものさしで長さを測る、コンパスで円を描く等、活動がメインの学習がある。この時は、やはり活動の時間を多くとりたい。なぜなら、活動を通さないと技能が身につかないから。 だけど、とにかく活動させればいい、というわけでもない。それは目的によって変わ…
前回の【学級経営編】の続き。 いよいよ3月になった。新しい年度まであと1か月。新たに教育の現場に足を踏み入れようとしている者たちは、ドキドキワクワクしている頃であろう。それは、すでに教育の現場にいる者たちも同じでもある。 でも、やっぱりドキ…
3年生「小数」の授業。 授業の初め、おもむろに「どちらが大きい」とめあてを書く。 そして、「1」と「10」を書く。そこで、「どちらが大きい?」と問う。すぐに「10」と答えが返ってくる。すかさず「どうして?」と問い返す。「だって、10は十の位…
3年生「わり算」の授業。 問題文を書かれたプリントを配り、問題を解かせる。少しすると、あちこちから「できた」との声が聞こえてくる。そこで、ペアで答えを確認させる。そうすると、またあちこちから声が聞こえてくる。「答えが違う!」と。 実はここで…
放課後に出張があったので、いつもより少し早めに子どもたちには帰ってもらわないといけなかった。そこで、算数の授業をベタベタの一斉授業を行った。 そうすると予定の時間よりも大幅に早く終えることができた。だけど、学習内容を減らしたわけではない。全…
溝上先生の新刊。新刊と言うには少し時間が経ちすぎたようにも思うが。学びと成長の講話シリーズの第2巻。今回のテーマは「学習とパーソナリティ」。 アクティブ・ラーニング(以下、AL)に取り組むとーいや、アクティブ・ラーニングだけではないがー、おとな…
2年生「たし算とひき算の筆算」の授業。 問題を板書する。①56+21 ②23+34 ③42+20 子どもたちは簡単に計算をしていく。なぜなら、既習内容であるから。子どもたちからは「簡単だよ!」等と声があがってくる。 ④27+55 を板書する。子ども…
6年生「図形の拡大と縮小」の授業。 授業の冒頭で、おもむろに三角形を提示する。そこで、いきなり「この三角形の2倍の拡大図をかきましょう」と指示する。 すかさず、児童たちからは「かけないよ!」と返ってくる。そこで、「どうして?」と、理由を問う…
ALについての考えを多く表明されている溝上慎一先生の一冊。溝上先生の論考は、ウェブサイト「溝上慎一の教育論」で閲覧することができる。それらをこの本で上手くまとめてくれている。 溝上先生が口酸っぱく述べられている「仕事・社会へのトランジション」…
3年生「あまりのあるわり算」の授業。 問題を提示する「あめが□こあります。3人で同じ数ずつわけます。1人分はいくつになりますか?」。 このままでは問題は解けない。なぜなら、□があるから。つまり、条件不足の問題を提示しているのである。 子どもたち…
6年生「分数×分数」の授業。 子どもたちに「くじ引きゲームをしよう!」と投げかける。そして、「出た数をかけて答えが1になったら大吉」とも付け加える。 つまり、3/7と7/3が出たら大吉ということになる。 ルールを確認したところで、早速くじ引き…
2年生「かけ算」の授業。 かけ算の導入ではどの教科書会社でも遊園地の場面を取り上げている。 「かけ算」の導入で大切なことは、数を「基準量のいくつ分」と捉えるということである。しかし、場面絵をそのまま見せるとそれが丸わかりで面白みに欠ける。 そ…