プロレスはどのスポーツよりも勝ち負けが曖昧である。「試合に勝って、勝負に負けた」という言葉が似合うスポーツである。
教育も同じようにゴール、完成という地点が明確でない(人格の完成というゴールがいちおうあるのだけど)。それでも、もちろん完成を目指していくのだけど。
だから、あくまでも最大公約数のゴールを決めるということは有効である。
しかし、そのゴール地点に到達することができると安心なのかというと、そうでもない。むしろ、ゴールがないと考えている方がよいのではないかと思うほどである。
でも、ゴールのないようなものであるからこそ、自分なりのゴールを考え、そこに向けて推し進めていくことが大切であろう。