さて、授業をパターン化することのメリットは少しずつ伝わってきていると思う。
しかし、授業をパターン化すると聞くと、授業を型にはめようとしている、と感じられるかもしれない。授業を形骸化することにつながる、と感じられるかもしれない。
だけど、提案している「授業のパターン化」は、そうではない。授業のパターン化は、新学習指導要領で言うところの「主体的・対話的で深い学び」を志向している。
前述したように、パターン化することで子どもたちの主体性を引き出すことができる。
子どもたちの主体性は、車で例えると「エンジン」のようなものである。つまり、主体性が引き出されることで、学習がより進んでいくことになる。
しかし、子どもたちに「主体性を持ち、物事に取り組みましょう!」と話し、子どもたちの主体性が発揮されるかと言うと、そんな簡単な話ではない。
だったら、教室で用意できることは、「主体的に物事に取り組むことができる環境」である。子どもたちが、トライ&エラーを認める・できる環境を。
それを算数授業でも用意したい。これからの時代には、特に求められるものだ、と確信している。