小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

算数授業をパターン化する~導入「ゲーム化する」~

 6年生「分数×分数」の授業。

 子どもたちに「くじ引きゲームをしよう!」と投げかける。そして、「出た数をかけて答えが1になったら大吉」とも付け加える。

 つまり、3/7と7/3が出たら大吉ということになる。

 ルールを確認したところで、早速くじ引きを始める。本当に大したことではないのだけど、子どもたちは前のめりになる。それを諫めながらくじ引きを続ける。

 しかし、かけても答えが1にならないくじが出る。そこで、子どもたちに「?」が生まれる。すかさず、「このくじの数字に何をかけると答えが1になるかな?」と問う。そうすると課題ができる。

 子どもたちは今までのゲームの結果を振り返り、考える。その内、「分母と分子が反対になっていたら大吉だから…」等の言葉が聞こえ始める。

 そうしているうちに、ゲームをしているつもりが、本時で学習したい内容に知らず知らず近づくこととなる。

 また、ゲーム化することで、どの子も積極的に問題に働きかけることができる。