小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

算数授業をパターン化する~導入「条件不足で提示する」~

  6年生「図形の拡大と縮小」の授業。

 授業の冒頭で、おもむろに三角形を提示する。そこで、いきなり「この三角形の2倍の拡大図をかきましょう」と指示する。

 すかさず、児童たちからは「かけないよ!」と返ってくる。そこで、「どうして?」と、理由を問う。

 ある児童は「だって、辺の長さがわからないから」と答える。また、ある児童は「角度がわかったらかける」と答える。

 つまり、どちらの児童も、自ら問題に働きかけ、条件を引き出そうとしているのだ。

 このように、問題の条件を不足させることで、児童たちが自ら問題に働きかける必要性が生まれる。