小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

う~ん、どうでしょう

 朝井リョウの『世にも奇妙な君物語』を読んだ。作者も述べているように、「世にも奇妙な物語」にインスパイア? されての作品。

 私は「世にも奇妙な物語」を見たことがない。恐いものや不気味なものが苦手なのだ…。だから、お化け屋敷やビックリするのを我慢するアトラクションは願い下げ。なるべく避けて生きてきている。
 だけど、文章になると読めない、とはならない。やっぱり、ヴィジュアルに迫ってこないので大丈夫なのだろうか? でも、読んだ後はいろいろと想像というか妄想し、一人でビビっているのだが(笑)。
 話が逸れてきたので、作品に話を戻そう。
 本の帯に、書店員の言葉として、「オチがすごい」「後ろから読むの禁止」と書かれていた。なるほど、いろいろと伏線を張りながら話が展開していくのだな、と思った。
 中身は短編集のように五編の物語が収められている。結論から言うと、私としてはオチたのは1話と3話だけだった。
 1話は、最後までどういうことだろうな、と考えながら読めた。そして、最後にはあそこが伏線だったのだな、とも感じられた。幸先が良かったせいか、後も期待してしまったのだよなー。
 3話は、まずまずオチたとは思う。でも、舞台が幼稚園であり、主な登場人物が幼稚園教諭と子どもや保護者である。学校現場とかなり近い状況だったので面白がり読めたのだ、とは思う。
 残りの話は、うーん、私にはオチを理解しながら読めなかった。だから、私としては、「うーん、どうでしょう」というのが感想。ちょっと1話で期待しすぎてしまったかな。
世にも奇妙な君物語 (講談社文庫)

世にも奇妙な君物語 (講談社文庫)