小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

客を喜ばすためには、やっぱりスリルと真剣勝負です。

客を喜ばすためには、やっぱりスリルと真剣勝負です。(by力道山)

 教師にとっての客は誰になるだろうか? それは子どもたちであろう(このような表現はよくないとも思うけど)。子どもたちを喜ばすために、手を変え、品を変え、日々接している。

 しかし、授業になると途端にトーンダウンしてしまう。現在、「学力向上」が叫ばれ、「教える」ということに躍起になっている。子どもたちも、教師も顔がどんどん暗くなっている。

 授業で子どもを喜ばせるには、どうしたらよいだろうか? その答えが「スリル」と「真剣勝負」である。

 「スリル」とは「はらはら、どきどきする感じ」という意味である。では、授業における「スリル」とは何であろうか? 

 いくつか考えられるが、ここでは「発表の機会を保障する」について述べる。

 一般的に思い浮かぶ授業で発表する風景は、発表したい子が挙手し、発表するといったものではないだろうか。いわゆる、挙手指名方式である。つまり挙手しない限り、発表の機会はない。

 これで、スリルがあるだろうか? スリルどころか休憩時間となっていないであろうか? つまり、発表するというスリルを与えられるようにしたいものである。

 そのためには、挙手指名方式だけでなく、「列で指名し、順番に発表させる」「選択肢を設け、それに挙手させる」等を行いたい。そうすることで、子どもたちにとって休憩時間がなくなり、スリルある時間となるであろう。また、発表の機会と意見の多様性を担保できることにも繋がるのである。

 「真剣勝負」とは、言わずもがなである。子どもたちは学校へ来ると、日に5・6時間と新たなことにチャレンジ(学んでいる)している。そんな子どもたちと対峙するのであるから、真剣に挑まなければ失礼であろう。最低でも、授業の展開を考えることはしたい。できなくとも、「真剣である」という気持ちが感じられるようにしたい。