小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

全員に個別の指導計画を!

 昨日、「インクルーシブ発想の教育」と題して、青山先生と岩瀬先生の共著本についての書評を書いた。
kyousituchallenge.hatenablog.jp

  そこで、サンフランシスコのNew scoolについてのことが書かれていた。何でもそこでは全員の個別学習計画がを作成しているらしい。これにはとても興味がある。僕は常々「誰にも個別の指導計画を!」と考えていた。その考えに合致する。

 個別の指導計画とは、子ども達一人ひとりの教育的ニーズに対応し、指導目標や指導方法を明確にするためのものである。学校現場では特別に配慮が必要な子どもについて作成している。

 だけど、特別支援教育について理解し、考えていくと、これは障害のある子どもだけのものではない、と気づく。特別支援教育の射程は、障害のあるなしにかかわらず子ども達全員まで達する。こう考えることが特別支援教育の本質であるだろう。だからこそ、「全員に個別の指導計画を!」ということなのである。

 子ども達一人ひとりの教育的ニーズは違っているのが当然であるし、到達目標も違っているのが当然である。冷静に考えると当たり前のことである。だけど、この当たり前を抜きにして、教室で指導しがちである。

 さて、このような考えを主張すると、「今でさえ多忙なのに、さらにやることを増やすのか!」というお叱りの声が聞こえてきそうである。確かに多忙化している。だけど、子ども達一人ひとりの実態を捉え、指導・支援を考えることを、「多忙化だから」という言葉で退けられないだろう、と思う。もちろん、何かを増やすのなら何かを減らす必要がある。そうでもしないと、どんどん着膨れしてしまう。

 また、「全員に個別の指導計画を!」と考えた時に、記述する項目は何が必要であろうか。現在の個別の指導計画と同じではいかないだろう。もっと実態も大きな視点で捉える必要があるだろう、と考えている。例えば、本人の興味のあることや交友関係等のもっと個人的なことまで記載する。さらに、教科・領域ごとの実態や目標を記載することができる必要があるだろう、と考えている。

 「鉄は熱いうちに打て」の言葉があるように、「熱が高い時に書け」といった趣で今回は書いた。考えが足りないところや文章としてつながっていないところも多々ありそうだ。でも、とりあえず考えを吐き出しておかないと何も始まらない。今回を端にして、「全員に個別の指導計画を!」ということをさらに追究していきたい。