小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

チーム教師⑫「みんなもってる」

 みなさん、学級通信は書かれていますか? 学校ごとにルールというか考え方が違うので、出されていない方もいるだろう。さて、学級通信を書き、子どもたちの様子を載せる。そうするなら、どの子の様子も学級通信に載せられるようにするのではないだろうか。その時、一人や二人、「何を書こうかな」と悩んでしまうということはないだろうか。いや、ないとは言わせない(笑)。学級通信でなくてもいい。通知表の所見で、一人や二人、「何を書こうかな」と悩んでしまうことはあるでしょう? ないとは言わせない(笑)。これは教師あるあるとして共有できることだろう、と僕は思っている。というか、僕は頭を悩ませた経験がある。

 そこで、考えた。「どうしようかな?」と。そして、ひらめいた名案が「誕生日を取り上げる」ということだ。誕生日は誰もがもっているものである。あのやんちゃな子も、あの不登校傾向の子も、あの配慮を要する子も、みんながもっている。これを使わない手はない、と思った。もちろん、これは学級通信では使えるが、通知表の所見では使えない手ではあるが。
 子どもたちと同じように、大人ー教師ーだって、みんなもっている。繰り返しになるが、これを使わない手はない。みんながもっている誕生日を使い、チームになるための一手を打つ。誕生日だからと言って、たいそうな準備をしなくてもよい。せいぜいコンビニスイーツでも用意しておくとよい。それか手頃な雑貨をプレゼントするのもよい。ここで一番のポイントは、年齢のことには触れないということ(笑)。誰もが年を重ねるということが喜ばしいことではないから。でも、祝ってもらえるとやっぱり嬉しい。
 誰もがもっているものだからこそ見落としてしてまいがちでもある。だけど、誰もがもっているからこそアプローチできるものでもある。手遅れにならない内に、さりげなく誕生日を聞いてみませんか。