小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

共感し、尊敬する

 みんな知らないと思うが(というか話をしたことがないだけだが)、僕は「鹿島アントラーズ」のファンである。熱狂的なサポーターというわけではないが、Jリーグの中で、どこか一チーム選ばないといけない状況なら、間違いなく「鹿島アントラーズ」を選ぶ。その程度のファンである。

 鹿島アントラーズの中で特に好きな選手を挙げるとするなら、「内田篤人」を選ぶ。

 内田篤人がデビューした当時は、所謂「イケメン」選手としての印象が強かった。しかし、今や多くの人が知っていることであるが、内田篤人はただのイケメンではない。日本代表に選ばれるのだから当たり前だろうと言われると思うが、そういう意味ではない。この選手は表情にも言葉にもあまり出さないが、「心の芯」が強いイケメンなのである。

 そんな内田篤人の心の中を垣間見ることができるのが、今回紹介する本である。そして、ここからはファンということで親しみを込めウッチーと呼ぶことにする。

 ウッチーのイメージはどんなものであろうか? 「いつもダルそうにしている」「何を考えているかわからない」「本音で語らない」等といったイメージを抱いていないだろうか。パッと見るとそう見えると思う。それはウッチーも認めている。しかし、それは仮の姿であり、ウッチー本来の姿ではない。

 ウッチーはこう語る「僕はただサッカーに集中したいのです。すべてはサッカーに集中するための僕なりの作戦です。もしくは自分のペースを守るためのベールと言ってもいいかもしれません。僕は“内田篤人”を信じて、雑音や雑務をシャットアウトして自分の心に耳を傾けます。自分がどの方向に進むかを熟考したり、課題を見つけるためには、静寂と時間が必要なのです。」と。

 さらに、ウッチーは冗談交じりにこう語る「自分のなかの定義は、何ひとつブレさせたくはない。ウチダ、頑固だよ(笑)。」と。笑い、オブラードに包んでいるものの、これがウッチーの本心なのであろう。

 このように考えているウッチーにとても共感するし、尊敬する。イケメンだよ、ウッチー。

 ウッチーのイケメン語録だけでなく、幼少期からのエピソードなど、ウッチーの心や考えが形成されるまでの過程を垣間見ることができる。是非、ウッチーの考え方に触れてほしい。