小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

成長なのかな?

今週のお題「〇〇の成長」

 

 今回は「教師としての成長」について書いていく。

 「U-Tchallenge先生が担任でよかったです」「来年も担任してほしいです」等と学年末に言われる。子どもたちはもちろん、保護者からも。これは、やっぱり嬉しい。

 「あ~、教師やってってよかった!」と、思える瞬間である(笑)。

 ゲスな話になるけど、やはり「いい先生」って、子どもや保護者に思ってもらいたい、という思いは強くある。これはどの教師も絶対ある、間違いない(笑)。というか、これを否定してしまったら、たぶん「教師になりたい」という人はいなくなるのではないだろうか。

 だから、教師としての自分が少しでも多くの子どもたちや保護者に価値ある存在であることを目指して生きる。どの教師もこの業から放たれない。

 だけど、僕はこのような言葉を聞きながらこうも思う。「あなたは気づいていないけど、あの先生が担任の方がもっと幸せだったよ」「あの先生の学級の方が、より力を発揮できたよ」と。このように思う子どもが必ずいる。学級の中に何人いる、と断定はできないのだけど、一定数はどの学級でもいる。

 よって、「U-Tchallenge先生が担任でよかったです」「来年も担任してほしいです」と、子どもたちから言われることは嬉しいことではあるが、一方で申し訳なくも思う。なぜなら、「U-Tchalle先生が担任でよかったです」「来年も担任してほしいです」と、子どもたちに思わせ、子どもたちの視野を狭めているのだから。

 一人の担任が行う教育というものは、いかに優れた教師、視野の広い教師が行ったとしても、学級経営が成功すれば、そこには「洗脳」の側面があるのではないか。このような意識は、忘れないでおきたい。

 こんなことを考えているうちに、ピュアに喜べなくなってきている。この感じは年々増しているように思う。まあ、それを嫌だと思ってもいないのだけど(笑)。それだけ、考えられるようになっている証拠だから。何も考えずに喜んでいたことが、ただの過信であり、思い違いであったということはたくさんあるからだ。

 これは教師としての成長と言っていいのだろうか? 僕は成長かな、と思っているのだが。みなさんはどう感じられただろうか?