先日に記事にした「支流での気づき」の第二弾です。間隔は空きますが、連載のように書いていこう、と思っています。
kyousituchallenge.hatenablog.jp
担任が諸々の事情で教室を空けることがある。その時、
僕としては「久しぶりに担任だ、何だかいいなー」と思っている。 だけど、子どもたちはそうでもない。いや、 あからさまに拒否されるわけではない。 子どもなりに受け入れてはくれる。でも、 やっぱり担任が一番なのだ。
明らかに顔を曇らせている子どもがいる。僕はそれに気づいた。 そこで声をかけてみる。「どうしたの?」と。だけど、 その子からは「何もありません」と返ってくる。僕は心の中で「 いやいやそんなことないでしょ」とつっこむ。 再び声をかけてみる。「本当に大丈夫?」と。その子からは「 大丈夫です」と返ってくる。僕はもう次の言葉が出てこなかった。 かろうじて「そっか、まあ何かあったら言ってね」 と返すだけになった。そして、何もなく一日が過ぎる。
次の日、担任に昨日のあらましについて話す。そうすると「 その子から話がありました。大したことじゃないですよ・笑」 とのことだった。 確かに詳しく聞いてみると大したことではなかった(笑)。僕に言ってくれれば、すぐに取りかかれるものであった。
だけど、その子は僕には言わなかった。というよりも、 担任に言いたかったのだろう。いつも近くにいてくれている、 と感じられる担任に。僕はその時「やっぱり担任が一番なのだな」 と悟った。ちょっぴり寂しさもあるが、 担任との関係を築けているのだな、と嬉しくも感じた。
そして、担任には敵わないな、 と思いながらまた教室に足を運ぶのである。