誰にも言っていなかったのだが、個人的な目標として「話し方を上手くする」というものを持っている。ということで、何冊か話し方についての本を読んできている。その中から、今回紹介する。
著者である森川先生は、セミナーで「DJティーチャー」というコーナーを持つぐらい、話すのが上手な先生というイメージがあります。森川先生の著作と言えば、「書くこと」や「学級経営」が多くあります。
僕は勝手に「話し方の本は出ないのかな?」なんて思っていた。だから、この本が出た時には、満を持してという思いがしたのを覚えている。
さて、この本の中には、そんな森川先生が日々実践されていることが盛りだくさんである。それだけでなく、森川先生の考え方も書かれている。それは「話し方」だけでなく、「生徒指導」や「授業」等についても。
だけど、読んだからと言って「話し方」が上手くなるわけではない。自分なりに実践していき、話し方を磨くしかない。
話下手な自分にとって勇気づけられる箇所があったので、引用してみる。
クラスの中で「言葉」を持っている子がいますね。
「大人の言葉」をつかえる子のことです。「臨機応変」や「違和感」「類いまれな」など子どもは普段あまり使わないような言葉をつかったり、書いたりする子です。
このような子に共通しているのは、「読書家である」ということです。
圧倒的に読んでいる。これは当然大人でも同じです。
〝読む〟から「言葉」に変化が起こり、「話し言葉」として蓄積されるのです。
読むことも、話し方を磨くということにつながっているかもしれない、と思えた。だから、きっとこうやって読んでいることは無駄にはならないのだろう、と思えたのであった。