小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

1分で話せる?

 Amazonのレビューでも高い評価がついていた一冊を読んでみた。それが『1分で話せ』という本。

 教師という職業は、よく話す。聞くよりも話す機会の方が多い。そして、上手い下手はあったとしても、だいたい話が長い。前に立つ者って何だか知らないけど、話が長くなる傾向がある。

 きっと心のどこかで自分の話を聞いてくれている、と思い込んでいるのだろう。自分の胸に手を当て考えてみると、そうでないということは明白なのに(笑)。

 著者も、聞いている人は話をほとんど聞いていない、という前提で始めることを述べている。だからこそ、話し方を考えないといけない。

 そのために大切な意識を筆者は述べているので、引用する。

人に何かを伝える際、「そもそも何のために自分はここにいるのか? 何のためにプレゼンするのか?」ということを明確に意識しながら、できていますか?

なぜ意識しなければならないかというと、それは、「聞き手を動かすため」です。聞き手は、あなたが望んでいるところにまだいません。だから、伝えること、プレゼンすることが必要なのです。言葉を使って、あなたが望むゴールに、聞き手を動かしていく。これが大事なのです。

当たり前のことのように思えますが、実際には、それを意識されていない方が非常に多いです。

  教師は子どもたちに話す時に、このようなことを意識しているだろうか。話さないといけないから、とりあせず話していることはないだろうか。本当に伝えたい、と思っているだろうか。まずは、ここから意識しないといけない。そうでもしないと、伝えたいことは伝わらない。

 実践編ではさまざまな事例が掲載されており、とてもわかりやすい。明日からの話し方に少しでも変化があるだろう。

 話し方を磨きたい、と思っている人にとって必読の一冊である。