小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

臨時休校の学校現場②「ポジティブに考える」

 臨時休校が正式には決まっていないが、朝にはどうもそうなりそうな感じがしていた。管理職も、教育委員会からの指示待ちの状態であった。この日で終わり、ということは覚悟された。

 ということで、ここで僕たちには目の前に課題が生まれた。「終わりの一日をどのように過ごすのか」ということ。周りの教師たちと確認したわけではないが、きっと似たような課題を抱いたはずである。

 この課題をどのように解決? していくかは、もちろん一人ひとりに委ねられた。ここで大きく分けて二つの方向性に分かれていったように感じた。

 一つ、「ネガティブに考える」という方向性。ネガティブというのは、「今日で終わりで悲しいな」「どうして終わりにするのよ」というわけではない。ここで見られたネガティブな方向性の姿とは、「今日で終わりだからテストはしておかないとな」「明日から休みになるのなら、宿題をたくさん用意しないと」等である。決して悪いことではない。だけど、何だかアリバイ作りのように感じた。

 二つ、「ポジティブに考える」という方向性。ポジティブというのは、「今日で終わりだやったー」「明日から休めるぞ!」というわけではない(笑)。ここで見られたポジティブな方向性の姿とは、「給食の時に卒業式に使おうと思っていた音楽をかけてあげよう」「子どもたち自身が楽しめる時間にしよう」等である。これをすれば善いのではないか、と考えて行動しているように感じた。

 このような二つの方向性の姿を見ることができた。僕は後者のような発想をしたいし、そのように行動したつもりである。前者のような発想や行動は理解できないわけではない。もしかすると、僕も学級担任をしていたら、前者のような発想や行動が前面に出てしまっていたのかもしれない。

 だけど、繰り返しになるが、僕は後者のような発想をし、そのように行動をしたい。それは、今回のような有事の時だけでなく、普段から。そう強く思うきっかけとなった。できる限り、ポジティブに考え、そこでの発想や行動を大切にする。これから教師をしていく上で大切にしたい指針ができた。

 

 【過去記事】

kyousituchallenge.hatenablog.jp