臨時休校となったため、比較的時間に余裕がある。ということで、なかなか読めないような本を読んでみている。その中の一冊が今回紹介する『問いからはじめる教育学』という本。
有斐閣ストゥディアというシリーズの一冊である。入門書のような位置づけだろうか。大学のテキストにもぴったりな内容となっている。
だからと言って、侮ってはいけない。入門書だからこそ、丁寧な構成となっている。だから、誰が読んでもテーマについて一から考えることができるものとなっている。
そのため、章の初めにイントロダクションがあり、途中には問いが生まれるようなクエスチョン、そして自分の考えをまとめるワークがある。これにしっかりと応えていくことで一から教育について考えることができるようになっている。
ワークの内容を少しになるが紹介しよう。
・あなたの教育の原風景(イメージ)を探ってみよう
「教育」ということばを中心トピックにして、マインド・マップを作成してみる。
・あなたが考える理想の学校とは?
こんなところが変わったら、もっと学校に行きたくなるのにとか思ったことはありませんか。その内容を書き出してみましょう。
これは一例である。確かに学校現場にいていちいちこのようなことを考えるわけではない。だけど、こういうことについて自分なりの答えを持っておきたいものでもある。
僕は一つひとつワークの自分なりの答えを紙にまとめながら読んでいった。けっこうこれが骨の折れる作業ではあった。だけど、現在の自分の教育についての考えをまとめることができた、と満足感を覚えている。
どうでしょうか? 少しは興味を持っていただけたでしょうか?
時間のある時に、一度自分の言葉で「教育」について考えてみませんか。言語化することで、きっと自然と「教育」について考え、省察することになるでしょう。そして、このような営みがきっとこれから「教育」を行う時に活きてくることでしょう。
是非手に取ってみてください。