小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

策略を持つべし!

 僕がファンとして楽しみにしている中村健一先生の新作が出版となった。「ブラックシリーズ」で、今回のテーマは生徒指導。

 中村先生の著作は、どれも具体的。どれも実践をくぐっているからこそ書ける内容になっている。だから、わかりやすい。そして、読みやすい。

 本の中でなるほど、と感じたところを少しになるが紹介する。

事件が起こった時、私が考えることがある。それは、どうすれば、この子たちに問題行動を起こさせずに済んだのか? ということだ。

子どもたちに問題行動を起こそうかなんて、変な気にさせないための「予防」が大切なのだ。

私はこうやって、子どもたちが問題行動を起こさないように「予防」のための「策略」を巡らせる。

問題が起こった時は、初期対応が全てである。初期対応を面倒くさがって、後でもっと面倒くさい思いをする同僚をたくさん見てきた。しかも、長期化すると、もっと面倒くさい。

そんな長い時間、面倒くさい思いをするぐらいなら、すぐに動いて解決してしまう方がいい。

初期対応のポイントは、素早い対応。そして、相手が思うより一段上の対応である。

 「予防」「初期対応」が大切である、ということが改めて実感できる。こういうことを知らないで生徒指導にあたっていても徒労感だけが増していくことになるだろう。やはり、知っておくことは必要である。

 4月になり忙しさが増してくる。困ったら中村先生の本を読めばだいたいは間違わない、と思う。いや、むしろ中村先生の本を読んでおいた方がよい、と思っている。まだ手にしたことがない方は、是非最寄りの本屋かネットで購入してください!