小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

全バカ・図解

 Twitterを中心に精力的に発信をされている、さる先生こと坂本良晶先生の新刊が出た。今回の著作は、坂本先生の処女作である「全バカ」を図解した内容となっている。

 「全バカ」の中で、よりよい成果を上げるためのアイデアを提案してくれていた。だけど、文章だけではわかりにくかったものもあった。それが、今回の図解のおかげで、クリアになった。僕としては、「物を赤系・青系・黒系でわける」「掲示物のオートメーション化」を図解してくれていて嬉しかった。図解だけでなく、所々動画も観ることができるようになっていた。とても丁寧なつくりだな、と感じた。

 処女作である「全バカ」、二作目の「ミッション・ドリブン」が教科書とすると、今回の「全バカ・図解」は参考書のように位置づけられるだろうか。だから、できるだけここで紹介している三冊全てに目を通すことをお勧めします。時短しながら成果を得るヒントを見出せることでしょう。

 「全バカ」と「ミッション・ドリブン」の書評も書いているので、参照ください。 

kyousituchallenge.hatenablog.jp

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 でも、これらの著作を「時短術」という側面だけで読んではいけない。そうすることで、魅力が半減してしまう。

 坂本先生は、今回の「全バカ・図解」のあとがきで以下のように述べています。

働き方改革」とは、「生き方改革」のための第一歩なのです。ただ定時に帰ることが目的ではなく、豊かに生きるための手段なのです。

 僕は、この二文を書きたいがために、今回出版したのではないか、とさえ感じた。

 もちろん、坂本先生の著作や発信に触れることで「時短術」を得ることができます。それもかなり具体的で実践的なものを。また、「学校現場はブラックだ」と叫ばれている昨今、Twitter等のSNSで「時短術」についての発信も多くされている。「時短術」の発信が求められているようでもある。

 段階的に「時間」だけにこだわるということがあってもいい、と思う。だけど、そこだけではない、ということは肝に銘じておかないといけない。何のために時短するのか、時短して浮いた時間はどう使うのか、ということを考えておかないといけない。僕もそのような趣旨の記事を書いているので、よければご覧ください。

kyousituchallenge.hatenablog.jp

 坂本先生はそのようなことを言いたいのではないだろうか。だからこそ、あとがきという最後の最後ではあるが先述した文を書いたのではないだろうか。

 刃物は使い方によっては、人の命を救うこともできるし奪うこともできる。刃物を使う人がどのように使うかで意味合いが変わってくるということだ。ありきたりの例ではある。これに「時短術」を当てはめることができるだろう。つまり、「時短術」を使う人がどのように使うかで意味合いが変わってくるということだ。そこまで考えた上で、「働き方改革」を進めていきたい。そうすることが、「生き方改革」へと進化していくのではないだろうか。

 忙しい日々が始まります。確かに時間は有限です。だけど、どうして時短するのか、ということを頭に置きながら、明日からも学校現場でもがきたい。そんな思いを強く抱くこととなった。