新しい年度になり、環境が変わる。誰にとっても大きな変化が訪れる。この時期というものを大切にしたい。この時期に見たもの、感じたもの、違和感を覚えたものが、新たな考えにつながることになるだろう。
でも、この時期に見たもの、感じたもの、違和感を覚えたものは、少し時間が経つと忘れ去ってしまう。そうすると、もう思い出そうとしても思い出せないのだ。そうなってしまうともったいないな、と感じている。
だからこそ、何かしらに書き残すことが大切になる。僕は日頃から手帳に気づきを書き残すようにしている。
そんなことを、イギリス人記者のコリン・ジョイス氏も著書の中で述べている。
早急に第一印象を必ず書きとめておきたまえ。いいかね、第一印象というものは霧のように儚い。いったん消えてしまえば、二度と君のもとに戻ってくることはないだろう。しかし、今後、君がこの国で経験するであろう、いかなる異国情緒とくらべても、この第一印象以上に魅惑的なものはないのだ
異動先で、新しい子どもたち、その保護者たち、同僚の教師たちに出会うことでしょう。その出会いを大切にすることでしょう。それだけでなく、みなさんが出会う、新たな考えも大切にしてください。そして、その出会ったものをこれからの教育活動に活かしていきましょう。そういう意識を持っていると、きっと新たな出会いが楽しみになるであろう。