小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

目の前に・・・

今週のお題「激レア体験」

 

 このブログを読んでいただいているみなさんはご存知だと思うが、僕はプロレスファンです。最近はプロレス熱も高まってきており、ファンとしては嬉しい限りである。最近は行けていないが、興行にも何回か足を運んだことがある。今回はその時の話。

 全日本プロレスを見に行った。まだ武藤敬司が所属し、社長の頃だったと思うから、もう十年以上前のことである。その頃、全日本にはTARUが参戦しており、VOODOO-MURDERS(ブードゥーマーダーズ)というユニットを率いていた(以下、VM)。VMはヒールとして、全日本で悪事の限りを尽くしていた。
 そんなVMのリーダーであるTARUは、TARU水なるものを撒き散らしながら入場していた。TARU水とは、簡単に言えばペットボトルに入った水である。それは、コンビニや自動販売機で購入したそのままのものなのか、ペットボトルに水道水を入れたものなのかはわからないが。まあ、そんなに悪いものではないということ。そして、TARUTARU水を撒き散らした後、決まって空になったペットボトルを客席に投げていた。
 僕は、全日本を見に行った時、確かリングサイド席に座っていた。前すぎず後ろすぎずという座席位置だった気がする。そして、先ほどから説明しているTARUが入場する時となった。その日もいつものように、TARU水を撒き散らしながらの入場となった。僕も含め観客は盛り上がりを見せる。そうしていると、TARUはこれまたいつものように空になったペットボトルを客席に投げた。そうすると、そのペットボトルは僕の座っている席の方へと飛んできた。そして、僕の足元付近に落ちた。それを僕は拾った。ただの変哲もないペットボトルである。だけど、僕にとっては特別なペットボトルである。
 これが僕のレア体験である。お題は激レア体験だったのだけど、少し控えめにレア体験で。TARUは毎回の興行でペットボトルを客席に投げていたはずだ。そう考えると、そのペットボトルを手に入れるというのはそんなに珍しいことではないだろう。しこも、一時TARU水はグッズとして売られていたし(笑)。
 で、手に入れたペットボトルだが、今は僕の手元にない。すいません、捨ててしまいました。自分で捨てたか、家族に捨てられていたかは定かではありませんが。だって、ペットボトルだからね(笑)。でも、このレア体験は僕にとってよい思い出として残っている。