小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

臨時休校の学校現場12「今こそ主体的・対話的に」

 GWも近づいてきた。学校が臨時休校になり、かなりの時間が経過した。さて、臨時休校をして学校を閉めたので、開けないといけない。では、いつどのように開けるのか、ということが課題となる。しかし、現時点ではその課題についての回答は出ていない。中には、臨時休校を延長するということを表明されている自治体も出てきた。だが、全体的にはまだ少数である。

 多くの自治体は、ギリギリまで悩むようである。未曾有のことであるので、なかなか回答を出せないのは理解できる。でも、現場としては早く回答を出してほしい。それは、子どもたちや保護者にとってもそうであろう。ギリギリまで悩むことはけっこうであるが、割を食うのは現場や子どもたちや保護者なのである。だから、あちこちから大きな声小さな声と違いはあるが、不満や不安の声が漏れ聞こえてきている。
 だけど、繰り返しになるが、未曾有のことであるので、なかなか回答を出せないのは理解できる。だから、現場にいる者としては、誰かが決めるのを待つだけではなく、この状況の中でできることを考えたい。また、ある程度これからのことをシュミレーションし、何パターンかの対応を用意しておく。これぐらいのことはできるのではないだろうか。もちろん、それを考えたとしても意味がなくなってしまうかもしれない。だけど、ここで地団駄を踏んでいるだけにはなりたくない。
 小学校では、今年度から新学習指導要領が全面実施される。そこでのキーワードと一つが「主体的・対話的で深い学び」である。なぜ、これがキーワードの一つになったかと言うと、予測困難な未来を力強く生きることができる資質・能力を育成するためである。予測困難な状況が図らずも起こっている。これを乗り越えていくために、先述のキーワードなのである。となれば、子どもたちだけでなく、教師だってこの状況を主体的・対話的になり、乗り越えていかないといけないのではないだろうか。誰かが決めてくれる、誰かが答えを持っているなんてことはない。ましてや地団駄を踏んでる場合でもない。今だからこそ、教師が学校が主体的・対話的に変わるチャンスなのかもしれない。
 
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