小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

臨時休校の学校現場⑯「ピボットで動く」

 全国的に緊急事態宣言が解除されてきている。少しずつであるが、活動規制の緩和もされるようになってきている。ようやくよい方向に進んでいる、と感じられるようになってきた。

 ということで、学校も少しずつ開く方向に進んできている。でも、まだまだ課題は多くある。それに、なかなかどのように対応するかも決まっていない。職員室では侃々諤々とまではいかないけど(笑)、いろいろと想定しながら話し合っている。
 話し合いながら、二つの考え方がある、と感じた。
 一つ、考えを明確にしその通りに進めようとする、という考え方。考えが明確なので、意見がはっきりしている。また、考えがブレないので軸があるように感じられる。
 二つ、臨機応変に対応できるようにする、という考え方。先が見通せない状況なので、決めたことでも変わることがある。その時に対応するのは容易になる。
 おおざっぱではあるが二つの考え方にまとめてみた。もちろん、おおざっぱであるので、純粋にこの二つの考え方に分けられるわけではない。でも、集約するとこの二つの考え方になる。
 さて、ここでどちらの考え方が重要であろうか、という問いが浮かぶ。話し合いでも、出発点が違うので考えの相違点が気になってくるので、自然とこのような問いを立ててしまう。
 自分で問いを立てておいて恐縮であるが、どちらの考え方も重要である、というのが僕の答えである(笑)。軸がしっかりしていて考えがブレないのも重要であるし、臨機応変に対応できるのも重要である。
 そう考えていると、ピボットで動くイメージが頭に浮かんだ。ピボットとは、バスケットボールでよく見る動きのことである。軸足は動かさず、もう一方の足を動かして相手をかわしたりする。コンパスのような感じ、と言えば伝わるだろうか?
 大切にしたいことを軸足に置きつつ、臨機応変に対応できるように動けるように構えておく。このような考え方がぴったりなのではないだろうか。また、このような考え方は現在の状況だけでなく、これからも使えるものなのではないだろうか。
 
 緊急事態宣言が解除される方向になってきた。「臨時休校の学校現場」と題して書くのも今回が最後になるだろう。最後になれば嬉しい。臨時休校だから見えたことや考えられたことがあった。学校が再開するとこの見えたことや考えられたことはどう関連していくだろうか。そんなことも楽しみながら、子どもたちとの再会を楽しみたい。
 
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