小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

何と言う?

 子どもたちと対峙していると、とっさに言葉を出さないといけないことが多くある。子どもたちは、なかなか口がたつので気が抜けない。なおかつ、その時の状況を考えながら言葉を選ばないといけない。かなり難しいことである。

 そんなことに向き合い実践を重ねられたものを読むことができる。それが今回紹介する本である。

 でも、これは著者である池田先生だったらこのように言葉をかける、というものである。池田先生だからこそ機能している言葉だということは忘れてはいけない。

 自分だったら、子どもたちにどんな言葉をどのようにかけるのかを考えないと意味がない。自分だったらこの状況だったらどんな言葉をどのようにかけるかを考えるきっかけとなった。

 また、そうだよな、と納得したのは叱る時に気をつけたいこと。

まずいのは、「ま、今回はいいか。次から叱ろう」とすることだ。確かにちょっとしたことぐらいで叱るのは、精神衛生上もよくないし、生徒との人間関係を築きにくいと思うかもしれない。

しかし、これは逆である。例えば、子どもの悪さを3回我慢するとしよう。そして、4回目にとうとう我慢できなくて爆発する。

教師にしてみれば、(3回も我慢してやったのに、直らない。馬鹿たれ!)という思いがある。が、これは教師から見た図である。

(子どもの側からしてみれば、これぐらいで突然爆発して。変なんじゃないの。この先生?)となる。

  教師は子どもたちの言動にいきなり叱らない。それなりに様子を見て勝手に我慢している。そして、もう我慢ならんという時に叱る。でも、我慢していたのは教師の勝手なのだ。それなのに叱ってしまう。

 そして、教師と子どもたちの感覚に解離が生まれる。それが積み重なり関係が悪化してしまう。そうなると指導どころではなくなってしまう。このような状態に陥ってしまわないように心がけないといけない、と思った。

 子どもたちに対峙する前に読んでみると何かヒントを得られることでしょう。