小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

怖いのは母親

今週のお題「怖い話」

 

 お題で求めているような、暑さを吹っ飛ばすような「怖い話」ではないので、あしからず。

 母親って怖くないですか? それは大人になった今でも感じています。大人になったので、面と向かって苦言を呈されることは減った。でも、怖い存在ではある。

 父親を怖い、と思ったことはほとんどない。まあ、母親が怖くて、父親も怖いでは逃げ場が無くなってしまうから、ありがたかったのだけど。

 でも、父親に申し訳ないな、と思っていたことがある。母親は、僕を叱る。叱っている内に、いやその前からイライラしてくるのだろう。それなりに、それを僕に吐き出す。だけど、それではだいたい収まらない。そこで、次に矛先が向く相手は父親。そして、だいたいが、僕への時よりも、数倍になり父親に向かっていく。

 本当に申し訳なかったし、今では不憫だな、とさえ思っている。でも、それでそれなりに家庭が円満というか、上手く回っていたのでよかったのだろう(笑)。

 どうして、母親は怖いのだろうか? ちょっと考えてみる。

 たぶん、僕(子ども)のことが心配だったのだろう。それは僕が頼りないというのもあったと思うけど。でも、すごくしっかりしている、と思われていたとしても心配されているだろう。心配しているからこそ、思いが強くなるのだろう。そして、怖い存在にもなるのではないだろうか。決して父親が心配せず、僕に心を向けてくれていないというわけではないけど、母親と比べるとそこまでではなかったのだろう。それだけ、母親の心配度合いというか思い入れが強いのだろう。

 大人になった僕としてはこのように考えている。まあ、ありがたいことだよな、と大人になった僕としては思っている。