小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

ポスト・コロナの学校現場⑯「歪みが見えてきた」

 何回も述べてきましたが、新型コロナウイルスの影響で学校が休校となった期間がありました。だから、標準と言われる学習進度よりも遅くなっているのが学校再開時点での状況でした。

 それに対応するべく、各自自体で夏休みの短縮や土曜授業の実施、七時間授業の実施等を導入しました。また、多くの行事の中止や縮小もなされている(これは新型コロナウイルスの蔓延を防ぐためという側面もある)。

 ということで、幸か不幸か授業に専念できる環境となっているように感じている。だからか、例年より確かに学習進度が遅くなったスタートであったが、始まるとハイスパートな学習進度である。結局、一学期の範囲を一学期で終わらせている学級がほとんどであった。

 そして、今や学習進度は標準よりもかなり早くなっている。これは悪いことではない。また、いつウイルスの流行が起こり、休校を余儀なくされるかはわからない。最悪の事態を想定した上での学習進度なのであろう、と思う。

 理解はしつつも、少し過剰ではないか、と感じていた。何だか息が詰まりそうではないかな、と感じていた。

 そうこうしているうちに、先週の記事で書いたように不登校傾向を示す子どもたちが複数出てきた。また、子どもたちに活気がないような様子も見られるようになってきている。

 活気がない、と言っても活動できない、活動に参加しないということではない。簡単に言うと「指示待ち」のような状態である。

 ハイスパートに学習を進めるということは、かなり隙間の時間は減らされる、また矢継ぎ早に教師から指示が出されることとなる。教師が話すことは多く、子どもたちが話すことは少なくなる。

 だから、子どもたちは「指示待ち」になる。このような状況は今に始まったものではない。だからこそ、新学習指導要領でも「主体的・対話的で深い学び」がキーワードとして打ち出されているのではないだろうか。

 新型コロナウイルスの影響があるからしょうがないでは済まされない話ではないだろうか。「歪み」が生じていることに教師は気づかないといけないのではないだろうか。そして、現在の在り方ややり方を再考する必要があるのではないだろうか。

 

【過去記事】

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp

kyousituchallenge.hatenablog.jp