小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

仕事をどう考えるか

 水曜どうでしょうの新作が全国で放送されている。それを観ながら、「やっぱりどうでしょうはおもしろいな~」と思っています。

 その水曜どうでしょうではお馴染みの、藤村さんと嬉野さんが「仕事」について語り合う一冊がある。題名はストレートに「仕事論」である。

 藤村さんと嬉野さんが語る「仕事論」を少し引用する。

組織には必ず不満や不足があります。それで辞めちゃってもしょうがない。みんなそれぞれ何かしらの不満と折り合いを付けながらやっています。やりたくないけどやらなきゃいけないことがあるんです。そこで「独立できる」と思っていると、「なんで俺がこんなことをやらなきゃいけないんだ」「俺はもっとすごいことをできるんだ」と考えてしまう。そして言うんです。「俺のやりたいことは会社じゃできないな」って。

夫婦で考えれば、無意味なルールも、やりたくないけどやらなきゃいけないこともたくさんあります。「こんな仕事したくない」なんて言っているのは、「なんで俺がゴミを出さなきゃいけないんだ!」って言っているのと同じ。「この会社は嫌だ!」って言っているのは、隣の芝生が青く見えているだけ。「隣の旦那さんは毎日奥さんの手料理を食べているのに、なんで俺はカップラーメンなんだ」っていうのと同じです。奥さんを変えればもっと良い夫婦生活ができるって言ってるのと同じなんです。

  組織には問題が多い、という言説はよく耳にする。組織はパーフェクトなものではない。しかし、その組織に所属している以上、自分もその組織の問題の一端を背負っていることになる。まず、これは自覚したい。そして、そこでギャアギャア言っているのに意味はないことはないが、そうギャアギャア言っていてもよくない。それを夫婦関係で説明してくれているのでより理解しやすいものだ。確かに夫婦や家族ではそんなにギャアギャア言いませんよね(笑)。

自分の考えで仕事をして失敗すると怖いから、人の言うことを聞いていたほうがいいって考える人もいると思います。ある意味で仕方のないことかもしれないけど、そこも前提が間違っているように思います。別に失敗してもいいんじゃないでしょうか。

小さな失敗は、日々みんなしていますよね。ちょっと寝坊したとか、時間を間違えたとか、用意しとかなきゃいけないものを忘れたとか。それが恐いから動かないっていう人はいないと思います。それと「仕事上の失敗」と何が違うのでしょうか。

  失敗をこのように考えると、確かに恐れるものではなくなる。日常的につい起こってしまうことのように思える。もちろん、失敗しないことに越したことはないのだろうけど。そうは言っても、寝坊はするし、忘れ物はしてしまう。だから、その失敗をどう捉え、どう改善していくかの方がよっぽど大切なのであろう。

 いかがだったでしょうか。少しではあるが仕事をどう考えるかのヒントが見つかったのではないだろうか。仕事についての考えを深めたい・変えてみたい、と考えている者にとっては必読の一冊である。もちろん、藩士にとっても楽しめる一冊となっている。

仕事論

仕事論