小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

NOAHの象徴

 僕にとってのプロレスリング・ノアの象徴は三沢光晴ではなく、小橋建太でもなく、秋山準でもなく、KENTAでもなく、丸藤正道である。そんな、丸藤正道のプロレスラー生活が詰まった一冊を紹介する。

 僕にとって丸藤正道は好きなプロレスラーの一人である。あまり、NOAHの試合自体は見たことはないが、丸藤の存在は知っていた。もちろん、身体能力の高さというのもに惹かれたのはある。しかし、ただただ身体能力の高さだけではにように感じていた。

 それよりも発想というか閃きというかに惹かれたように思っている。その発想や閃きを実現可能にする身体能力があるのには変わりないが。僕が特に気に入っているのは、時間差ロープワークと不知火・改である。

 時間差ロープワークは最近では珍しいものではない。でも、これをやり始めたのは丸藤ではなかろうか。それぐらい印象的な動きであった。

 不知火・改はムーブというより、この技名の響きが好きだ(笑)。「改」というのにビビッときた(笑)。だから、僕は仕事等でデータファイルを作り、それを修正したら「○○・改」と名前を付けて保存している。これは不知火・改にあやかったものである。

 何だか本の紹介というよりは、僕の丸藤への思いを書き綴っているだけになっている。少し本の内容にも触れておく。

 丸藤正道のプロレス生活の大部分を本人が赤裸々に? 語ってくれている。NOAHだけではないが、プロレス界(団体)は山あり谷ありである。それをNOAHの中心で駆け抜けて来た者として語れることは語り尽くしてくれているように感じた。やはり、自分の言葉で語ってくれているものを目にすることができるのはファンにとっては嬉しいものだ。

 そして、丸藤はいろいろと考えてそれをマットで表現しているということもわかった。これは、プロとしてもちろん行っていることなのだとは思うが、言葉で確認することができた。考えてプロレスしているのだな、と。プロフェッショナルたる者は、自分の言葉で語れないといけないのだろう、と思った。

 NOAHファンや丸藤正道ファンはもちろん、プロレスファンにとっては楽しめる一冊となっている。是非とも手に取ってみてください!

方舟の継承者

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