このブログでも記事にしたのだが、自分なりに「自殺予防」について考えを進めている(よければ過去記事を参照してください)。
kyousituchallenge.hatenablog.jp
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考えているだけでなく、実践に移すということが次のステップのように思う。そこで、実践を見据え、実践書を読み、実践を構想してみた。そこで、読んでみたいくつかの本を紹介する。
一冊目は、『学校における自殺予防教育のすすめ方』というもの。
北九州市での自殺予防の取り組みをまとめた一冊。実際に行われているものであるので、大いに参考になる。
僕はこの本に出てくる言葉がとても印象に残っている。それが以下のもの。
生きていれば、だれにでもこころが苦しいときがある
すごくシンプルに、誰もが陥る状況を表してくれている言葉だ、と感じた。
二冊目は、『学校現場から発信する子どもの自殺予防ガイドブック』というもの。
著者の阪中順子先生は、以前より精力的に自殺予防に取り組んでおられる方である。学校における自殺予防の第一人者といっても過言ではない存在。
そんな阪中先生の取り組みを、理論から実践まで余すところなく読むことのできる一冊となっている。学術書の部類に入るだろう。だから、少し読むのには骨が折れる。しかし、自殺予防に取り組む際には必読の一冊となっている。
三冊目は、『学校における自殺予防教育プログラムGRIP』というもの。
自殺予防に特化したプログラムを開発され、その実際を読むことができる。この一冊が手元にあれば追試することは可能である。また、ワークシート等の資料も豊富であり、ダウンロードも可能である。
ただ、これだけの時間を割くことは難しのでは、と思う。しかし、自殺予防に取り組む必要性には変わらない。一部でもいいから実施できるよう、それぞれの現場でアレンジをするとよいだろう。
四冊目は、『教師にできる自殺予防――子どものSOSを見逃さない』というもの。
2020年に発刊されたものであり、最新のデータが用いられている。また、コロナ禍についても言及され、今まさに読むべき一冊となっている。
教師にできるというタイトル通り、教師ができる、教師だからこそできる、教師だからこそしないといけない自殺予防について考えることのできる内容となっている。
著者の髙橋聡美先生は以下のように強く語っておられる。
子どもの自殺を減らそうとする時に、子どもたちに変わることを求める前に、私たち大人が子どもたちへの接し方を変え、身近にあるSOSを受けとめるスキルを身につけなければならないのだと思います。
大人たちが変わらなければ、子どもの自殺は減らない。逆に言うと、私たち大人が変われば子どもの自殺を減らすことができるのです。
これは、どの自殺予防の本を読んでも目にするフレーズである。でも、何回も目にして肝に銘じておかないといけないことでもあるように思う。
いかがだっただろうか。自殺予防を実践する際に読んでおきたいものを紹介した。ここまできたら実践に移りたい。そんな報告をできるよう進めていきたい。