小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

世界観を構築せよ!

 さる先生こと坂本良晶先生の新刊が発刊された。題して『これからの教育を面白くする! さる先生の学校ゲームチェンジ』である。

 本書では、今までの「働き方改革」や時短より、もう一歩教育実践に踏み込んだ一冊となっている。坂本先生が教室で行っている実践について知ることができ、とても興味深かった。

 そんなことよりも、坂本先生は世界観をアップデートすることの必要性を訴えている。

僕たちは学校という箱庭で教育をしているのではありません。学校は世界と連続的に接続されたフィールドの上に位置するのです。だからこそ、僕たちは世界観をアップデートし続けなければなりません。そしていま、受け持つ子どもたちが生きる少し先の未来の解像度を上げておく必要があります。

 そして、経済界の変化等を例に挙げながら、世界で巻き起こっているゲームチェンジに言及されていく。全然そちら方面に明るくないので、なるほどなるほど、となりながら読んでいった。

 また、坂本先生は以下のように述べている。

学校でよく語られる授業観、教材観、子ども観といったものは、結局は世界観に内包されているのです。

  確かにそうだ。だからこそ、世界観をアップデートしないといけないのだ。

 さて、最後まで読んで、ふと考える。僕はどのように世界を見つめているだろうか、と。つまり、僕はどのような世界観を抱いているのだろうか、ということ。

 経済界のゲームチェンジだけでなく、もっと他の要素も世界観に絡んでいるだろう。だから、もっと違う視点からも考察し、世界観を構築していく必要があるだろう、と思った。

 学びのきっかけとなる一冊であった。この一冊から始めて、世界観をアップデートし、よりよい教育について考えていきませんか。

 今までの坂本先生の著作の書評を書いているので、よければそちらもご覧ください。

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