小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

ジャッジをさせない

 子どもたちは教室で関り合いながら日々の学校生活を過ごしている。この関り合いは、一つの教室に同地域の同年齢の子どもを集めていることの大きな意義であろう。新型コロナウイルスの影響で、それを制限することをしないといけないところもあるが、気をつけながらも関り合いは行われている。
 その関り合いを見ていると、おしゃべり、励まし、慰めや注意することが見られる。それらが行き過ぎて指導しなければ、と思うこともある。しかし、それは関わり合っているからこそだと思うし、そう思いたい。
 それでも注意して見ているのが、子どもたちが誰かをジャッジしていないか、ということ。例えば、教室で誰かがルールを守らない、ルールから逸脱をする。その言動を見て注意する。そうしていると互いにヒートアップして言葉が荒くなる。最後には「○○はいつもルールを守らないから悪いんだ!」等の言葉が聞こえてくる。このような言葉が出てしまうなら、僕は気づけばすぐに介入する。そこで僕は互いの言い分を聞きつつ、「ルールを守らないから悪いと決めたりすることはしなくていい、それは先生の仕事だよ、もちろん注意することは悪いことではないけどもね」のように指導する。
 子どもたちにジャッジをさせないようにするということについて説明したのだが、これで伝わっただろうか。ジャッジをするということは、相手に先入観を持つことにつながる。相手に先入観を持ち、決めつけてしまうことはネガティブな方向に作用することが多い。それが教室中に蔓延すると、間違いなく雰囲気は悪くなっていく。そして、最悪の場合いじめ等につながるかもしれない。
 このようなことを考えながら、子どもたちにジャッジをさせないよう気をつけている。このジャッジをしないということは、教師が子どもたちに対しても意識しないといけないことではないか、ということを記事を書きながら思った。