小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

特別支援学級における1人1台端末を活用した指導・支援

 近年、人工知能ビッグデータ、IoT等の先端技術が高度化してあらゆる産業や社会生活に取り入れられた「Society5.0 時代」が到来しつつあることが指摘されている。また、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大に代表されるように、社会の変化が複雑化し予測困難となってきている。

 このような急激に変化する時代を生きる子どもたちにとって、教育におけるICTを基盤とした先端技術等の効果的な活用が求められている。それを踏まえ、1人1台端末及び高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する、「GIGAスクール構想」が推進されることになった。そして、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、「GIGAスクール構想」が前倒しで実現することとなった。

 「GIGAスクール構想」により、小学校に1人1台端末が整備された。これからは、1人1台端末を効果的に活用した実践が求められることとなる。それは、特別支援学級も例外ではない。

 「教育の情報化に関する手引」に、特別支援教育における教育の情報化の意義として、以下のように述べられている。

コンピュータや情報通信ネットワークなどのICTは、特別な支援を必要とする児童生徒に対して、その障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じて活用することにより、学習上又は生活上の困難を改善・克服させ、指導の効果を高めることができる重要な手段である。

 さらに、「教育の情報化に関する手引」には、発達障害のある児童生徒へのICTの活用として、以下のように述べられている。

発達障害のある児童生徒の中には、コンピュータ等の情報機器に興味・関心を強く示す者もいる。そのような児童生徒には学習意欲を引き出したり、集中力を高めたりするためにICTを活用することが想定できる。また、認知処理に偏りをもつ子供の場合は、情報機器によってその偏りや苦手さを補ったり、得意な処理をより伸ばしたりするなどの活用も想定できる。

 以上のことにより、1人1台端末を活用した実践は、特別支援学級において積極的に行っていくべきではないだろうか、と考えた。

 取り組んだ実践についてこれから少しずつ紹介したい。