小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

Classroomでコミュニケーション

 集団に参加することに抵抗感を示し、なかなか登校することができない児童がいる。したがって、教師や学級の友達とコミュニケーションを図る機会を多く取ることができず、そのことにより教師や学級に対して安心感を持つことができないという悪循環な状態であった。

 そこで、Classroomのストリームへのメッセージを通し、コミュニケーションを図る機会を多くし、教師や学級に対して安心感を持つことができるように支援した。

 欠席する時には、フォームで作成した健康観察を提出するように指導した。また、健康観察を提出したことをClassroomのストリームのメッセージを通し、教師に知らせるように指導した。

 そのメッセージに対して、教師から簡単なコメントと共に明日の予定や児童が興味を持っていること等について返信し、コミュニケーションを図った。

 このような支援を繰り返し行っていると、児童とのメッセージのやり取りが活発になっていった。そして、児童から学習内容についての質問が出るようにもなった。さらに、交流学級のClassroomでもD児から自発的にコミュニケーションを図る姿も見られるようになっていった。

 1人1台端末が整備される前は、欠席している児童へのアプローチは家庭訪問か電話連絡のみであった。家庭訪問はその児童によるが児童やその家族に負担が大きくなることもある。また、それは教師にとっても大きな負担になる。

 今回のようにClassroomを用いることで互いの負担を減らしながらもコミュニケーションを図ることができるようになることもあるだろう。

 もちろん、直接関わることは大切にすることは忘れず、継続してコミュニケーションを図る機会をつくっていくことは大切になるだろう。そのことが、児童の安心・安定につながるだろう。