小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

やはり、全員に個別の指導計画を!

 新年度が始まっているが昨年度の記憶が新しいうちに思ったことや気づいたことをまとめておきたい、と思う。特別支援学級を担任して抱いた決意というか思いを今回は書き綴ることにする。

 やはり「全員に個別の指導計画を!」ということ。

 個別の指導計画は、特別支援学級在籍児童に対して作成するのが必須である。特別支援教育の浸透に伴い、通常学級在籍児童に作成することも珍しくなくなった。よって、個別の指導計画を作成したことがない教師は多くはないだろう。また、個別の指導計画を作成したことがない教師でも、個別の指導計画の存在を知らない者はいないであろう。

 個別の指導計画を作成する際には、徹底的にその子へ興味を持ち、その子のことを頭に浮かべ、日々の言動を振り返る。個別の指導計画を作成する際だけでなく特別支援教育のスタートは、個への徹底的な興味だろう。

 もちろん、教師と子どもの間にも好き嫌いに近いような、合う合わないといったことはある。しかし、それはいったん横に置いておき、個への興味を持つようにする。これは好き嫌いといった話ではなく、どちらかと言うと技術的なこと、と言っても差支えないだろう。

 子ども達一人ひとりの教育的ニーズは違っているのが当然であるし、到達目標も違っているのが当然である。冷静に考えると当たり前のことである。だけど、この当たり前を抜きにして、教室で指導しがちである。

 通常学級では、学習指導要領に記載されていることは最低限クリアしないといけないので、致し方のないことかもしれない。教科や領域の目標が一律になったとしても、その子なりの学習面の目標や生活面の目標は立てられるのではないだろうか。心ある教師は、個別の指導計画というきちんとした形にはしていなくとも、そのようなものを念頭に置いているのではないだろうか。

 以前にもこのような記事を書いたのだが、僕としてはここまで考えを進めたというか、自分なりに深めたつもりである。「全員に個別の指導計画を!」とするならば、記載事項はどのようなものが必要になるだろうか。どの程度なら実現可能だろうか、と具体的に進めていきたいところだ。

kyousituchallenge.hatenablog.jp