今週のお題「好きな小説」
最近、ブログでは書評をアップすることができていませんが、本は読み続けています。
というか本を読むということは生活の一部になっているので、本を読まないという選択肢がないように感じています。
はてなブログだけでなく、読書メーターを使用しています。読書メーターの自己紹介では、「文学作品は、那須正幹、辻村深月、中村文則、又吉直樹、朝井リョウを読むことが多いです。」と書いています。
過去記事で那須正幹、辻村深月、朝井リョウの作品を取り上げている。
kyousituchallenge.hatenablog.jp
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せっかくなので、まだ記事にしていない中村文則の作品を取り上げることにする。
中村文則の作品をたくさん読んでいるので、どれを取り上げるかは悩む・・・。
少し考えて『何もかも憂鬱な夜に』(集英社文庫)を選んだ。
たぶん、中村文則の作品で初めて手にした一冊だと記憶している。ということで、僕としては意味のある一冊になる。
中村文則の作品の中では、読みやすい部類に入るだろう。会話文が多く使われていて、テンポよく読める。しかし、この作品も決して明るい話ではないので、読みにくさを感じる方もいるだろう。
僕としては「何もかも憂鬱な夜に」というタイトルに惹かれた。何もかも憂鬱な夜はある。それでも生きているし、生きていかないといけない。そんな勇気というか、諦めというかそんなことを考えさせてくれる一冊である。
文庫では解説をピースの又吉直樹が書かれている。又吉先生の解説も秀逸であるので最後まで楽しめる一冊となっている。
興味を持たれた方は一度手に取ってみてほしい。