今さらながら一学期を振り返って、教室で授業で何を大切にしたのかをまとめてみる。
前回までのものは過去記事を是非とも参照してください。
⑦「次はどうする?」を意識
向山洋一先生が提案した授業の原則十ヶ条というものがある。 その一つとして「空白禁止の原則」がある。
この原則は誰一人として授業の中で空白の時間をつくってはいけな い、というものである。
これについては確かにそうだ、と思える。 授業で子どもたちが何をしたらよいかわからずに暇しているという のはもったいない。
しかしである。 教師が空白の時間をを埋めるために奔走しないといけないのか、 とも思う。
なるべく授業の中で空白の時間が生じないように考える。しかし、 どうしても空白の時間は生まれる。 それはあなたの授業計画が未熟だからだ、 と言われればそれまでではあるがそれは横に置くことにする(笑) 。
そうであるならば、 どうしても生まれる空白の時間を子どもたち自身で埋めることがで きるようになればいいのではないだろうか。
このような考えから子どもたちには「次はどうする?」 という意識を持たせられるよう指導している。
例えば課題が早く終わった時。 課題が終わったのだから何をしてもいいわけではない。 周囲がまだ課題に取り組んでいるならば、 やはりある程度の配慮は必要になる。
ということで、 課題が終わったら静かにできる何かをするように指導する。 そして、 それを徐々に子どもが自ら選択してできるようにしていく。
「次はどうする?」 を子どもに意識させることで空白の時間を埋めさせる。 そのことで子どもの主体性も育めるのではないか、と思っている。
⑧粘り強くのススメ
粘り強くのススメとは、前に書いた「わからない」を支えるや「 やれば伸びる!」につながることになる。 前に書いたものが指導者である教師が意識することで、 今回のは子どもたち自身が意識するのとになる。
学校での学びは子どもたちにとって毎日新しいこととなる。 そのため「わからない」ということがあるのは当たり前である。
よって、「わかる」ためにはある程度の時間が必要になる。 要する時間は一人ひとり差がでることになる。 この差は当たり前のように生じる。
しかし、この「わからない」 状態でいることはしんどいことでもある。繰り返しになるが「 わからない」ことがあるのは当たり前なのである。
また、 学校の学びにはある程度丸飲みしないといけないこともある。「 これって何の意味があるのだろうか」「 なんでこんなことするのだろうか」等と思うこともあるだろう。 それ自体は良い姿勢のように思う。
だが、そこで足踏みするに留まらず止まってしまってはいけない。 そのような思いを抱きつつも飲み込まないいけない。しかし、 この「わからない」状態で飲み込むことはしんどいことでもある。
このように考えると粘り強く取り組むことを勧める。 これはいかんせん精神論的な物言いになってしまう。
よって、「わからない」を支えるや「やれば伸びる!」 ということを教師が意識し、 子どもたちが粘り強く取り組むことに価値を感じられるようにして いる。
ようやく一学期の振り返りと称した教室で授業で何を大切にしたのかをまとめることができた。もう11月に入っているのですが・・・。
それでもまとめることができたことは有意義であった。ここからどう進んでいるのかということをまた振り返ってみたい。