愛してま~す!(by棚橋弘至)
教室では、教師と子どもが共に暮らし、「情」を交換し合う場である。時に、喜び、怒り、哀しみ、楽しむ場である。
子どもの変化が激しいと叫ばれて久しい。多様化する子どもたちと暮らすことは大変である。それと同じぐらい保護者対応でも気を遣う。教師には完全に追い風が吹かなくなったどころか、向かい風が吹いていると感じるほどでもある。ある教師は、「学校現場は戦場である」と表現するほどである。
教室・学校現場は厳しい。職員室では、「○○、何とかならんかな~。」「全然話を聴かない…。」など、多くの愚痴が飛び交う。それがよくないとも思うが、悪くもないとも思う。職員室で一息つき、愚痴の一つや二つこぼすことができる方が健全な職場であると思う。
しかし、それを傍で聞いている時、「この先生、子どもたちを嫌っていないかな?」と心配することもある。愛ゆえに厳しい言葉がでるのはよいが(笑)、憎さ余って…、というのはよくない。これははっきりと言える。子どもたちの前に立つ教師として、子どもを嫌いになってしまうのはよくない。子どもたちは教師の(大人の)心の機微には敏感である。
プロとして子どもたちを好きになり、愛さないといけません。少し照れくさいかもしれませんが、勇気をだし、胸を張り、教室の中心で愛を叫びましょう(笑)。そこから始まるのです。