小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

書評

こんな先生になっているか?

物語に登場する女の子トリシャ。そのトリシャが5歳になった時、ある儀式を行った。おじいちゃんが本の表紙にはちみつをたらし、それをトリシャが舐めるというもの。そして、家族みんなで「そう、ハチミツはあまーい。本もあまーい。よめばよむほどあまくなる…

世界観を構築せよ!

さる先生こと坂本良晶先生の新刊が発刊された。題して『これからの教育を面白くする! さる先生の学校ゲームチェンジ』である。 本書では、今までの「働き方改革」や時短より、もう一歩教育実践に踏み込んだ一冊となっている。坂本先生が教室で行っている実…

4月までに読みたい本【授業編】PART3

先週の記事に続いて、今回は授業編についての記事を書くことにします。第一弾・第二弾の記事も是非とも参照してください。 kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp ⑨田中博史『田中博史の楽しくて力がつく算数授業55の知恵』文溪堂…

4月までに読みたい本【学級経営編】PART3

毎年恒例になってきつつあります「4月までに読みたい本」シリーズの第三弾です。第一弾・第二弾の記事も是非とも参照してください。 kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp ⑨堀裕嗣『学級経営10の原理・100の原則』学事出版 10…

流れに乗ってみる

学校現場では、「GIGAスクール構想」による機器の整備が進んでいる。各地で研修が行われ、新年度には本格的に稼働させることが目指されているであろう。かなりスピーディーに計画は進んでいる。 しかし、不安がないわけではない。いや、本当に使いこなせるの…

自殺予防を実践する

このブログでも記事にしたのだが、自分なりに「自殺予防」について考えを進めている(よければ過去記事を参照してください)。kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp 考えているだけでなく、実践に移すということが次のステップの…

他者と場を共にする意義

小学校では新学習指導要領が全面実施となっている。そこでのキーワードの一つとして「アクティブラーニング」という言葉があった。それも「主体的・対話的で深い学び」という言葉に取って代わってしまったが。でも、「アクティブラーニング」の考えはつなが…

過剰な社会性

不登校という課題は、日本の教育にとって大きなものである。僕も不登校の子どもや不登校傾向の子どもと対峙している者の一人である。そして、そこで大いに悩んでいる者の一人である。 僕は不登校の経験がない。「学校に行きたくないな」と思っても、それを実…

NOAHの象徴

僕にとってのプロレスリング・ノアの象徴は三沢光晴ではなく、小橋建太でもなく、秋山準でもなく、KENTAでもなく、丸藤正道である。そんな、丸藤正道のプロレスラー生活が詰まった一冊を紹介する。 僕にとって丸藤正道は好きなプロレスラーの一人である。あ…

教室の多様性を考える

毎号楽しみにしている「授業づくりネットワーク」の最新号が発刊された。今回のテーマは「多様性を受けとめる教室」である。現在、学校は多様性で溢れている、と認識されている。 しかし、その多様性を受けとめることができるか、となるとそうはなっていない…

給食は好きですか?

2016年に女優の天海祐希が主演した「Chef~三ツ星の給食~」というドラマがあった。 ドラマの内容は、「天海祐希演じる天才三ツ星シェフがトラブルによりレストランをやめさせられ職場を失う。そんな時にテレビの企画で、給食のシェフをやらないかと声をかけ…

自殺という現象を考える

少し前から自分なりに「自殺予防」について考えている。それは、日本における自殺者数や自殺率の事実を知ったからである。そして、その事実は僕に危機感を覚えさせるようなものであった。子どもの前に立つ機会の多い僕にとっては重要な課題の一つである、と…

「話し合い」指導の必要性

国語科は大きく「話す・聞く」「書く」「読む」という領域にわかれる。そして、どれかと言うと「読む」ことに力を入れ過ぎてしまう。個人的には、「話す・聞く」領域の学習を疎かにしているように感じていた。そこで、「話す・聞く」の指導を自分なりに考え…

大泉節炸裂!

僕の好きなタレントの一人が大泉洋だ。押しも押されぬ俳優として知られるようになっている。だからか、昨年の紅白歌合戦の鹿にも抜擢された。評判も上々で、今年の司会も期待される。 そんな大泉さんではあるが、僕としては「水曜どうでしょう」の大泉洋とい…

本好きの夢

僕は辻村深月が好きだ。辻村深月の作品を読んでいると自分が言語化できていないけど思っていることや感じていることが、見事に言語化されていることに気づくことがある。そのような記述に出会うと大げさでもなく体がブルっと震え、鳥肌が立つ。だから、辻村…

仕事をどう考えるか

水曜どうでしょうの新作が全国で放送されている。それを観ながら、「やっぱりどうでしょうはおもしろいな~」と思っています。 その水曜どうでしょうではお馴染みの、藤村さんと嬉野さんが「仕事」について語り合う一冊がある。題名はストレートに「仕事論」…

インディペンデントという矜持

かなり面白い本を見つけることができた。ということで、かなり前のめりになりながら、今回の記事を書くこととなっている。 今回、紹介するのが『インディペンデント・ブルース』という一冊。インディーと呼ばれる団体で活躍している8人のプロレスラーの生き…

10年後の教師の仕事

『学び合い』でおなじみの西川純先生の一冊。題名は「2030年教師の仕事はこう変わる!」である。 2030年となると、あと10年後のことである。10年後というのは、少し遠い未来のように思われるが、そんなことを思っている内にやって来る未来でもあ…

「深い学び」って?

今年度より小学校では新学習指導要領が全面実施されている。そのキーワードの一つが「主体的・対話的で深い学び」である。ここにある「深い学び」というのがいまいちわからない、ということをよく聞く。それは僕もそう思っている。 でも、この「深める」とい…

コミュニケーションを学ぶ

「コミュニケーション」という言葉を耳にすることは多い。そこで、「コミュニケーションって何ですか?」と、問われるとどのように答えるだろうか。きっと、それなりに答えることはできるだろう。しかし、本当に僕が答えていることは正しいというか、妥当性…

個人的には、そこまで

随分と評判のよい作品が文庫になったのを見つけたので手に取ってみた。単行本は分厚くて扱いにくいので敬遠してしまうので…。そんなことよりも、かなり今更感があるのだけど(笑)。 序盤で何となく終盤の予想はできつつも、やはりその最後が気になり読み進め…

自殺予防を考える

自殺について、自殺予防についての知識や考えが足りていない、と思う機会が増えてきた。自殺というのは、決して珍しいことではない。それは統計を見れば明らかである。しかし、まだまだセンセーショナルな伝え方がされているようにも感じる。 だから、まずは…

ギラギラしてるか?

鈴木みのるを一言で言い表すとするなら、「ギラギラしている」である。「ストイック」ではあるのだけどそれではなく、やはり「ギラギラ」が一番しっくりくる。ちなみに、「ギラギラ」という言葉は、今回紹介する本のタイトルにもなっている。 ギラギラしてい…

ポスト・コロナの学校は?

新型コロナウイルスがあることに慣れつつある。慣れるという表現は間違っているのかもしれないが、僕にはこのような感覚がある。だからか、世間でも「withコロナ」「ポスト・コロナ」等と言うようにもなってきている。 さて、ポスト・コロナの学校はどのよう…

信頼関係をベースに

先月、「高学年と向き合う」と題し、書評を書きました。 kyousituchallenge.hatenablog.jp 今回は、その続きになります。 高学年と向き合うことを考えていく中で、キーワードなるものが浮かび上がってきた。それが「受容的な態度で、指導は最小限に、子ども…

学習者の学びから考える

遅ればせながら「まんがで知る」シリーズの続編、そして「未来への学び」編の完結まで読み進めた。 いちおう、過去記事を貼っておきます。 kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp 「まんがで知る」シリーズは、当然まんがなので…

ネガティブの効用

水曜どうでしょうの新作が始まろうとしている。藩士(水曜どうでしょうファンの総称)にとっては楽しみの時間が近づいている。ということで、今回はどうでしょうに関係する本を紹介する。 「ミスター」と言えば、誰を思い浮かべるだろうか。 たいていの人は、…

つくし世代とは?

著者は広告代理店アサツー ディ・ケイ(ADK)に勤務し、マーケティングを担当している。そして、マーケティングで得た知見をまとめたものが本書である。 著者は、本書で「若者」を「1992年に小学校に入学した人たちよりも若い世代」と定義した。その理由を四点…

バラバラのままで

この作品は、劇作家である平田オリザが、自らもワークショップなどで関わりを持ち続けてきた高校演劇をテーマに書き下ろしたものである。 平田オリザが提唱する、自然な会話とやりとりで舞台を進行する現代口語演劇理論が、ストーリーの中で示されている。文…

高学年と向き合う

高学年の子どもたちへの対応の難しさは今に始まった話ではありません。高学年の子どもたちへの対応を難しく感じている教師は多くいる。それは僕も含まれている。 しかし、そこで二の足を踏んでいる場合でもない。何かしらの糸口を見出したくいくつかの本を読…