小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

書評

信頼関係をベースに

先月、「高学年と向き合う」と題し、書評を書きました。 kyousituchallenge.hatenablog.jp 今回は、その続きになります。 高学年と向き合うことを考えていく中で、キーワードなるものが浮かび上がってきた。それが「受容的な態度で、指導は最小限に、子ども…

学習者の学びから考える

遅ればせながら「まんがで知る」シリーズの続編、そして「未来への学び」編の完結まで読み進めた。 いちおう、過去記事を貼っておきます。 kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp 「まんがで知る」シリーズは、当然まんがなので…

ネガティブの効用

水曜どうでしょうの新作が始まろうとしている。藩士(水曜どうでしょうファンの総称)にとっては楽しみの時間が近づいている。ということで、今回はどうでしょうに関係する本を紹介する。 「ミスター」と言えば、誰を思い浮かべるだろうか。 たいていの人は、…

バラバラのままで

この作品は、劇作家である平田オリザが、自らもワークショップなどで関わりを持ち続けてきた高校演劇をテーマに書き下ろしたものである。 平田オリザが提唱する、自然な会話とやりとりで舞台を進行する現代口語演劇理論が、ストーリーの中で示されている。文…

高学年と向き合う

高学年の子どもたちへの対応の難しさは今に始まった話ではありません。高学年の子どもたちへの対応を難しく感じている教師は多くいる。それは僕も含まれている。 しかし、そこで二の足を踏んでいる場合でもない。何かしらの糸口を見出したくいくつかの本を読…

課題先進国で生きる

2016年、電通の女性新入社員の自殺が、長時間のが原因だったとして労災が認められる、という報道があった。それに呼応してか、翌年1月29日に厚生労働省から、働き方改革(長時間労働の抑制・年次有給休暇の取得促進)を支援する「働き方・休み方改善ポータルサ…

未来を創るということ

僕が注視している教育ライターの一人が堀裕嗣先生。堀先生の著作の多くを読んでいる。そして、堀先生の論述から大いに刺激をもらっている。このブログでもいくつか書評を書いているので、よければ参照してください。 kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousi…

学習集団を創る

定期購読している「授業づくりネットワーク」の新刊を読んだ。今回のテーマは「学級崩壊」について。 学級崩壊という言葉は市民権をすでに得ている。教育界だけで使われている言葉ではない。そして、最近では学級崩壊という言葉を耳にすることが減ってきてい…

自分でやった方が早い病を治すために

最近、「チーム学校」ということをよく耳にするようになりました。平成27年12月21日中央審議会の「チームとしての学校の在り方と 今後の改善方策について(答申)」が出されたことが大きく影響している。 答申では「これからの学校が教育課程の改善等を実現し…

温かいもの

新潮文庫の100冊として紹介されていたので手にした。 副題に「教室で出会った」とある。教科書に掲載されている作品や教室で過ごしている年代が主人公の作品で構成されている。 だから、全体を通して根底にあるのは「温かいもの」であるように感じた。その「…

未来のチームを考える

新型コロナウイルスの影響で、リモートワークやオンラインでのやり取りが盛んになっている。そんな状況になる前から、リモートワークやオンラインでのやり取りについて取り入れているのが「サイボウズ株式会社」。その中の「サイボウズ式」の編集長が著者の…

学級経営の必読書

僕が学級経営を考える上で参考にしているのが、上越教育大学の赤坂真二先生の学級経営についての論考。赤坂先生は、以前から学級経営の論考を発表されてきた。 赤坂先生の提案は、もちろん具体的な実践がある。それだけではなく、考え方も提示されている。僕…

きっと雨はやむ

ナツイチ本。と、言っても買ったのは去年か一昨年だけど。 何人もの女の子の視点に立ち、教室や学校での息苦しさを浮かび上がらせている。きっと、誰もが「そういうことあるよね」と、共感できるだろう。そんなことを、題名の「雨の日」に例えているのだろう…

今こそ読むべき!

新型コロナウイルスの猛威が少しずつではあるが収まってきている。もちろん、まだまだ楽観視できない。そうは言いながらも、学校は再開しつつある。コロナショックを受けた学校現場はこれからどのようになっていくのだろうか。そんなことを考えるのにぴった…

大きくなるっていうことは

4月、1つ進級する季節。そんな季節にぴったりの絵本である。とは言いながら、紹介が夏になってしまいましたが…。 「大きくなるっていうこと」とは、どういうことだろうか? 絵本の中では、大きくなるっていうことは、「新しい歯が生えてくる」「あんまり泣…

ささやかな幸福を得るには

本書では、家族論、地域共同体論、教育論、コミュニケーション論、師弟論等の「人と人の結びつき」の在り方について論じられている。 著者は、「おとなになりましょう」、「常識的に考えましょう」、「古いものをやたら捨てずに、使えるものは使い延ばしまし…

国語の学びのお供に

なぜだか、僕の中での「国語熱」なるものが高まっている。国語について学ばなければ、という思いがほとばしっている。 ということで、積ん読状態になっている「子どもと創る『国語の授業』」を引っ張り出してきた。そして、特集で気になるものをピックアップ…

発想の源を問う

学校が再開され、ようやく新しい学級や学年に慣れ、授業も本格的になってきているところではないでしょうか。今年度も算数専科ということなので、算数に関する本を紹介することにしよう。 今回紹介する本は、最近読んだというものではない。前に読んだもので…

生徒指導の学び始めに

生徒指導を学び深めたい、と思い、今さらながら『生徒指導提要』を読んでみました。 かなり面白かった。今まで読んでいなかったことを後悔したぐらい。 生徒指導というと、何となく厳しい指導のようなイメージがある。だけど、決してそれだけではないという…

何と言う?

子どもたちと対峙していると、とっさに言葉を出さないといけないことが多くある。子どもたちは、なかなか口がたつので気が抜けない。なおかつ、その時の状況を考えながら言葉を選ばないといけない。かなり難しいことである。 そんなことに向き合い実践を重ね…

腹を割って話そう

みなさんは「水曜どうでしょう」という番組を知っていますか? いや、知らないのですか!? とりあえず観た方がいいですよ! と、このように言ってしまうぐらいの「水曜どうでしょう」ファンである。先日まで新作が放送されていた。それも楽しく観させてもら…

学習指導要領を活かす

新学習指導要領が小学校では全面実施を迎える。そこで、手始めの一冊として読みたいのが本書である。この時期に手始めと言っていると遅いようには思うが…。でも、何も考えようとしていないよりはマシだろう。 著者は学習指導要領改訂に携わった合田哲雄氏で…

デスティーノ

今、プロレス界で一番勢いのあるレスラーと言っても過言ではない内藤哲也の本。 内容は、『週刊プロレス』で連載されている記事の総集編。中にはこの本だけしか読めないものも収録されている。 その部分が一番興味深かったかな。特に第一章。あと、L・I・Jの…

緻密に創られている

初・伊坂幸太郎本。今回読んだ『重力ピエロ』。確か映像化もされているよな、だからタイトルを見たことがあるのだよな、と思い手に取ってみた。つまり、深い意味はないということ(笑)。 一読してみると、東野圭吾の『流星の絆』と似ている、と感じた。兄弟や…

ゴールデンウイークに読みたい本

ゴールデンウイークです。でも、今年は例年とは違い、家で過ごすことが多いのではないでしょうか。こればかりは致し方のないことです。でも、ゴールデンウイークです。少しは楽しみたいですよね。 だから、本を読みましょう! ということで、ゴールデンウイ…

二軍監督の仕事は教師に通ずる

新型コロナウイルスの影響で、プロ野球の開幕が延期となっている。無観客で開幕する方向で動いているようだが、一体どうなるのだろうか? 野球ファンとして、できることは今まで通り楽しみに開幕を待つだけである。 さて、シーズンオフ中に、二人の二軍監督…

観を知りたい

定期購読している「授業づくりネットワーク」の新刊を読んだ。四月号ということで、どの雑誌でも特集されるように、新教材の授業についてがテーマ。 それはもちろん興味深いのだが、それよりも目を惹いたのは、巻頭鼎談の「指導案は書かなくてもいいのか」と…

「わかりあえなさ」から始める

多くの自治体で新学年が始まっていることでしょう。今年度は、いつもと違い戸惑うことが多いですが、慌てずゆっくりやっていこう、と思っています。 さて、新年度ということで、多くの学校では人間関係の入れ替わりが起こっているでしょう。教師と子ども、教…

全バカ・図解

Twitterを中心に精力的に発信をされている、さる先生こと坂本良晶先生の新刊が出た。今回の著作は、坂本先生の処女作である「全バカ」を図解した内容となっている。 「全バカ」の中で、よりよい成果を上げるためのアイデアを提案してくれていた。だけど、文…

策略を持つべし!

僕がファンとして楽しみにしている中村健一先生の新作が出版となった。「ブラックシリーズ」で、今回のテーマは生徒指導。 中村先生の著作は、どれも具体的。どれも実践をくぐっているからこそ書ける内容になっている。だから、わかりやすい。そして、読みや…