小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

2018-01-01から1年間の記事一覧

いつの間にか・・・

いつの間にか、前回の更新から1か月が経っていた。 続けよう続けようと思いながら、挫折することばかり。 でも、何人かの方がこのブログを訪れてくれていたみたいで嬉しい限りです。 もう少し頻度に気をつけていきたいな、と思います。 誰にも聞かれていま…

1番スゲぇのはプロレスなんだよ!

1番スゲぇのはプロレスなんだよ!(by中邑真輔) 中邑のこの言葉にプロレスファンは歓声を上げ、そしてプロレスファンでいることに誇りを抱いた。 翻って、「1番スゲぇのは教育なんだよ!」と、胸を張って、叫ぶことができるだろうか? なかなか胸を張って、…

怒ってますよ!

怒っていいんです 2015年に『インサイド・ヘッド』という、ディズニーの映画を鑑賞した。 11歳の少女ライリーの頭の中に存在する5つの感情たち(ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミ)が、彼女を守り幸せにするために日々奮闘する。ストーリーの中盤…

算数授業をパターン化する~導入「既習とのズレを生む」~

2年生「たし算とひき算の筆算」の授業。 問題を板書する。①56+21 ②23+34 ③42+20 子どもたちは簡単に計算をしていく。なぜなら、既習内容であるから。子どもたちからは「簡単だよ!」等と声があがってくる。 ④27+55 を板書する。子ども…

研究授業の効用

秋も深まってきた。この時期になると、授業が公開されることが多くなってくる。御多分に漏れず、自分もその渦中にいる。 研究授業となると、「大変だ」「普段の実践と乖離がある」「やりたくない」等とネガティブな声をよく聞く。まあ、このような声をあげた…

算数授業をパターン化する~導入「条件不足で提示する」~

6年生「図形の拡大と縮小」の授業。 授業の冒頭で、おもむろに三角形を提示する。そこで、いきなり「この三角形の2倍の拡大図をかきましょう」と指示する。 すかさず、児童たちからは「かけないよ!」と返ってくる。そこで、「どうして?」と、理由を問う…

ALでの教師の身体性

ALについての考えを多く表明されている溝上慎一先生の一冊。溝上先生の論考は、ウェブサイト「溝上慎一の教育論」で閲覧することができる。それらをこの本で上手くまとめてくれている。 溝上先生が口酸っぱく述べられている「仕事・社会へのトランジション」…

忘れ去りたくない

運動会が終わった。運動会が終わると、お疲れ様会をする。ここで、「大変だったけど、よかったね」と、お互いに労を労う。 しかし、ここで何か忘れていないか、と考えてしまいます。練習中、本番までの間にいろいろなことがあります。それを忘れ去り、「とり…

やる人間よりも見る人間のほうが圧倒的に多い。だから“競技”じゃあナイんじゃないかなあ? 言い方を変えれば、“見世物”スポーツ。

やる人間よりも見る人間のほうが圧倒的に多い。だから“競技”じゃあナイんじゃないかなあ? 言い方を変えれば、“見世物”スポーツ。(by鈴木みのる) やる人間―教員の人数―よりも、見る人間―社会を構成している人―の方が、圧倒的に多い。だから、職業としても一…

算数授業をパターン化する~導入「□を使う」~

3年生「あまりのあるわり算」の授業。 問題を提示する「あめが□こあります。3人で同じ数ずつわけます。1人分はいくつになりますか?」。 このままでは問題は解けない。なぜなら、□があるから。つまり、条件不足の問題を提示しているのである。 子どもたち…

プロレスはリアルとファンタジーの世界や!!

プロレスはリアルとファンタジーの世界や!!(by CIMA) プロレスのリングは非日常の空間である。「体の大きな人間たちが体と体をぶつけ合う」光景は日常では見られない。まさにファンタジーの空間である。そこに君臨しているプロレスラーとはファンタジーの…

誰にも朝は来る

辻村深月の作品。辻村深月の作品は好きで、ほとんどの作品を読んでいる。今回も楽しみに読み始めた。今回は、子どもを産めない夫婦、断腸の思いで子どもを手放すことになった幼い母の話。そして、特別養子縁組についても初めて知ることとなった。 基本的に、…

子どもとの関係のつくり方

私の、子どもたちとの距離感は「どちらかというと遠い」である。 私は、まだ若い。だからか、子どもたちとの距離は近いように感じている。子どもたちも私に対して親近感を持っている様子である。だから、自分が意識しなくとも、子どもたちとの距離は近くなり…

貧困≒つながり格差

子どもの貧困 2014年に発表された子どもの相対的貧困率は16.3%であった。この数値は、年々増加傾向にあり、2014年の結果は過去最高の記録となっている。この結果からもわかるように、日本でも貧困の問題が存在しており、また様々な報道により認知されるよう…

何でかって? それは、鍛えてるからだ!!

何でかって? それは、鍛えてるからだ!!(by HARASHIMA) ある学級では、教師の発問に対して、子どもたちは押し黙り、俯き、虚ろな表情で座っている。一方、ある学級では、教師の発問に対して、意欲的に、前を向き、生き生きとした表情で話をしている。 どん…

算数授業をパターン化する~導入「ゲーム化する」~

6年生「分数×分数」の授業。 子どもたちに「くじ引きゲームをしよう!」と投げかける。そして、「出た数をかけて答えが1になったら大吉」とも付け加える。 つまり、3/7と7/3が出たら大吉ということになる。 ルールを確認したところで、早速くじ引き…

ここをきっかけに学びを進める

今さらながら、前田康裕著の「まんがで知る教師の学び」シリーズを読みました。 前から評判のよさは耳にしていたのだが、「と、言ってもまんがだしな」という思いを持ち、なかなか手に取ろうとしていなかった。だけど、「カリキュラム・マネジメント」を学び…

技を出さない「余白」は大事にしたかった。

技を出さない「余白」は大事にしたかった。(by棚橋弘至) 現代は「高度情報化社会」と言われる。それほど、社会での出来事の展開が速く、サイクルも早くなっている。そのためか、「余白」―何もない時間―が無駄に思われている節がある。テレビでも「余白」であ…

算数授業をパターン化する~導入「隠す」~

2年生「かけ算」の授業。 かけ算の導入ではどの教科書会社でも遊園地の場面を取り上げている。 「かけ算」の導入で大切なことは、数を「基準量のいくつ分」と捉えるということである。しかし、場面絵をそのまま見せるとそれが丸わかりで面白みに欠ける。 そ…

いつ何時、誰の挑戦でも受ける!

いつ何時、誰の挑戦でも受ける!(byアントニオ猪木) 授業を見られる機会は、それほど多いとは言えない。だからか、教室を、そして授業を見られるということが苦痛になっていく。だが、見られることで教師として成長する機会となる。 だから、「いつ何時、誰…

教師がチームになるために

教室に閉じこもる教師たち 学級王国を創る 平成27年12月21日中央審議会の「チームとしての学校の在り方と 今後の改善方策について(答申)」の中で、「チーム学校」の必要性が訴えられている。以下に答申の記述を引用する。 これからの学校が教育課程の改善等…

オレたちは1+1は2じゃねえ。1+1で200だ! 10倍だぞ。10倍!

オレたちは1+1は2じゃねえ。1+1で200だ! 10倍だぞ。10倍!(by小島聡) まあ、10倍ではなく、100倍なのですが(笑)。勢いで言ってしまったのでしょうね(笑)。それは、さて置いて…。 これは小島聡が名タッグ「テンコジ」としての試合後の言葉…

算数授業をパターン化する~導入「問題の続きを考えさせる」~

3年生「かくれた数はいくつ(1)」の授業。 教科書に書いている通りの問題を板書する。 広場に、はとがいました。 そのうち、5わとんでいきました。 また、8わとんでいったので、のこりは17わになりました。 問題を全て書かないで止める。 そして、子…

相手がワルツを踊れば私もワルツを踊り、ジルバを踊れば私もジルバを踊る。

相手がワルツを踊れば私もワルツを踊り、ジルバを踊れば私もジルバを踊る。 (byニック・ボックウィンクル) 前回のプロレス教育論で「子どもたちの前に立つ教師として、子どもを嫌いになってしまうのはよくない。子どもたちを好きになり、愛さないといけませ…

算数授業をパターン化する③

さて、授業をパターン化することのメリットは少しずつ伝わってきていると思う。 しかし、授業をパターン化すると聞くと、授業を型にはめようとしている、と感じられるかもしれない。授業を形骸化することにつながる、と感じられるかもしれない。 だけど、提…

算数授業をパターン化する②

パターン化のメリット 授業をパターン化することでどのようなメリットがあるだろうか? まずは「授業準備が楽になる」ことが挙げられる。 これは若い教師にとっては、とても助かることだ。いや、若い教師だけでなく、経験年数の多い教師にとっても、とても助…

算数授業をパターン化する①

若い教師は日々の授業で右往左往している。それは仕方がない。なぜなら、経験がないのだから。しかし、それを理由として授業は待ってくれない。だから、経験を積み、授業づくりを学んでいかないといけない。だが、授業を毎日行い、学んでもなかなか授業は上…

バタバタ

1学期も終わりが見えてきた。そして、ここに来てばたばた。 体調もなかなか万全といかない。どうしたものか? こういう時にこそ綻びが出やすくなるが、大丈夫だろうか? 内容のない文章になったな(苦笑)。自分への戒めということで。

愛してま~す!

愛してま~す!(by棚橋弘至) 教室では、教師と子どもが共に暮らし、「情」を交換し合う場である。時に、喜び、怒り、哀しみ、楽しむ場である。 子どもの変化が激しいと叫ばれて久しい。多様化する子どもたちと暮らすことは大変である。それと同じぐらい保護…

子どもを大人にする

教育の目的 教育基本法第一条には「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」とある。このことが教育の目的となる。 「国家及び社会の形成者…