小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

チーム教師

チーム教師27「連載終わり」

「チーム教師」と題して連載を続けてきました。この連載は、今回で一区切りにする。 ずいぶん前に記事にした「教師がチームになるために」という論文。これが僕のブログでは一番読まれている記事のようだ。 kyousituchallenge.hatenablog.jp つまり、ニーズ…

チーム教師26「教師の活性化を!」

Twitterを中心に精力的に発信をされているさる先生こと坂本良晶先生。発信や著書で、「教員の再魅力化」について言及されている。それに触発を受け、僕は「教師の活性化」謳っている。 教師たちに元気がない。どの職業でもしんどいことはある。だけど、他の…

チーム教師25「教室が開かれる」

僕たち教師は自分の教室に閉じこもってしまうことがある。この傾向は、小学校が顕著だと思う。なぜなら、小学校では担任が自分の教室にほぼ一日中いられるからだ。そして、「学級王国」を築き上げていくのである。 だけど、教室に閉じこもり、教師それぞれで…

チーム教師24「弱みが弱まる」

教師がチームになってくると、コミュニケーションが増える、と述べた。また、安心感も生まれる、とも述べた。 こうなることで、気軽に相談することができるようになるだろう。教師一人ができることはたかが知れている。誰もが万能ではないように、教師だって…

チーム教師23「振る舞い方がわかると」

前回の「チーム教師」で「コミュニケーションの副産物」と題し、コミュニケーションが増えることによって、職員室に活気が溢れるという旨の記事を書いた。その記事の続きとなることを、今回は述べる。 前回の記事から一部を引用する。 コミュニケーションが…

チーム教師㉒「コミュニケーションの副産物」

前回の「チーム教師」の記事でも述べたが、教師がチームになることができたら、当然コミュニケーションが増えることになる。そのことが、教育効果を高めることになる、とも述べた。このことは、教師から子どもたちへの影響である。今回は、教師から教師への…

チーム教師㉑「最高の教材」

教師がチームになることができたら、当然コミュニケーションが増えることになる。いつでも、どこでも必要ならばコミュニケーションが生まれている。近くから見ていると、きっと仲が良さそうに見えることだろう。 そんな仲良さげにコミュニケーションを図って…

チーム教師⑳「安心感ができると」

これまで、チーム教師と題し、教師がチームになるための方策や考え方を提示してきた。今回からは、少し趣を変えて、教師がチームになることができたら、どうなるか、ということを提示していきたい。つまり、未来に目を向けてみよう、ということです。 教師が…

チーム教師⑲「ゴマをすり、ゴマ化す」

みなさんゴマは好きですか? ゴマってあの食べるゴマです。ちなみに、僕はけっこう好きです。ほうれん草はゴマ和えが一番おいしい、と思っています。それにゴマはなかなか栄養価が高く、体にもいいのです。しかし、ゴマの殻は固い。だから、そのまま食べると…

チーム教師⑱「やりたい症候群」

先に「手前味噌ですが」と、前置きをしておきます(笑)。多くの教師は、真面目で責任感が強い。だから、任せられたことはきちんとやり遂げようとする。これは決して悪いことではない。いや、多くの教師のこの勤勉さが、現在の学校教育を動かしていると言って…

チーム教師⑰「迷惑をかけましょう」

学校が、教師が多忙化している、と叫ばれて久しい。だからと言って、状況は変わってはいない。最近、部活動の問題を皮切りにし、教師の働き方について多く言及されるようになった。どうなっていくかは、今の時点ではわからないが注視していきたい。 さて、多…

チーム教師⑯「失敗こそ語る」

失敗をしたら、できる限り人に知られたくない。失敗をしたら、なるべく隠したい。このような気持ちになる。だけど、知られたくないと思っても、隠したいと思っても、どこかでばれてしまっているのだけれど。まず、こういう気持ちがある、ということは確認し…

チーム教師⑮「困ってませんか?」

チームになってくると、自然と会話が増える。大した話ではないことから、真剣な話まで。でも、どうしても話しかけるのが苦手な人だっている。それぐらい言ってくれればいいのに、と思うのだが難しいことがある。そんな人に、無理しても話しかけて来て、とは…

チーム教師⑭「一緒に仕事をする」

職場で同僚と話す。内容は近頃ハマっている趣味のことや自分の家でのことを話す。正直言って、あまり盛り上がらない…。いや、もしかしたらこれは僕のコミュニケーション能力の低さが原因なのかもしれないけど。それにしても、あまり盛り上がらない。 だった…

チーム教師⑬「教えてください」

人と仲良くなりたいならば、聞くことが肝要だ。もともと、人間は教えるのが好きな生物である。そして、その傾向が強い人が教師になっている。つまり、「先生、教えてください」という言葉は「先生、仲良くなりましょう」という言葉と同義なのだ。 僕も初任の…

チーム教師⑫「みんなもってる」

みなさん、学級通信は書かれていますか? 学校ごとにルールというか考え方が違うので、出されていない方もいるだろう。さて、学級通信を書き、子どもたちの様子を載せる。そうするなら、どの子の様子も学級通信に載せられるようにするのではないだろうか。そ…

チーム教師⑪「メールを活用する」

携帯電話・スマホを使っていないという人は、まあいないだろう。ということは、メールを使っていないという人は、ほとんどいないということになる。だったら、そのメールを活用しましょう。いや、べつにLINEやメーリングリストでも何でもいい。とにかく、簡…

チーム教師⑩「当たり前のことを当たり前に」

朝、7時頃に起きる。朝ご飯を食べる。歯みがきをする。パジャマから着替える。勤務時間に間に合うように出勤する。勤務時間内は教師としての仕事をする。勤務時間が終わり、帰宅する。晩ご飯を食べる。お風呂に入る。パジャマに着替える。テレビを観る等し、…

チーム教師⑨「任せましょう」

チームになるということは、端的に言うと「協働する」ということである。協働するとなると、自分一人だけで仕事を進めていくわけにはいかない。現在の複雑化し、煩雑化した仕事を進めていくためには協働するしかない、と考えている。 協働する時には、誰かに…

チーム教師⑧「十人十色」

ある教室へ入るとビシッとしており、規律が確立している。ある教室へ入ると誰もが大きな声をだし、元気で過ごしている。ある教室へ入ると係活動が盛んで、それについての掲示物がたくさんある。ある教室へ入るとしっとりとした雰囲気で、静かに活動している…

チーム教師⑦「愚痴たる者へ」

愚痴を吐き出すということは、別に悪いことではないと思う。精神健康上よいことであろう。 と、大前提というか、予防線を張っておこう(笑)。 だけど、相手だって愚痴を吐いているあなたのことで愚痴を吐いているかもしれないことは頭に入れていますか? もし…

チーム教師⑥「見えざる強制力」

新年度が始まる。新しい学年、新しい教室、新しい子ども、新しい同僚。何だか何でもできる気になってしまう。新年度という響きは不思議な力を持っている。 新年度というのは、かなり忙しい。準備しないといけないこと、用意しないといけないことがたくさんあ…

チーム教師⑤「愛せなければ…」

前回、必ず味方になりましょう、と提案した。 だけど、人には食べ物の好き嫌いがあるように、人の好き嫌いもある。これはしょうがない。子ども・保護者の好き嫌いだってある。いや、私は好き嫌いなんてない!」と言う人だっているかもしれない。だけど、そん…

チーム教師④「必ず味方になる」

教師をしていて一年間何もなく終えるということは、かなり難しい。何も教師だけが特別難しいというわけではない。どの職業であれど何かしらの難しいことはある。 何かあった時、ぽろっと「授業、上手くいかなかったです」「子ども達との関係って難しいですね…

チーム教師③「徹底的にギブ」

教師だけでなく、人はチームになり、何かを行うと少なからず不満が出てくる。その最たるものの一つが、「どうして自分ばかりしないといけないの!」というものである。こんな不満を漏らしたことは、誰しも一度や二度あるのではないだろうか。もしかすると、…

チーム教師②「おまけ」

さて、前回教師がチームになるために「雑談」から始めてみましょう、と提案した。 だけど、雑談と言えどなかなかハードルが高い、と感じる方もいるだろう。「自分から話せません」「ていうか何を話したらいいの」等、いろいろと考えてしまい、結局話せずじま…

チーム教師①「無駄な時間?」

「雑談」と聞くとどんな印象を受けるだろうか? あまり意味のないもののような印象がないだろうか。職員室で仕事をしている時に、雑談を聞くと「無駄な時間だな」と思わないだろうか。 確かに無駄と思えば無駄な時間である。だけど、僕は無駄だ、とは思って…

チーム教師

最近、ブログへのアクセス数が伸びている。僕としては嬉しい限りである。みなさんありがとうございます。 その時によく読まれているのが「教師がチームになるために」と題した論考である。 kyousituchallenge.hatenablog.jp 記事をあげてからもう半年にもな…