小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

書斎

ゆとり世代教育論「規律は必要か?」

規律は必要か? 「規律」と書くと少し重たいイメージを持たれるだろう。他の言葉で言い換えるなら、「秩序」であり、もっと簡単にするなら「ルール」となるだろうか。 まず、「規律は必要か、必要ではないか?」という、そもそも論から始めてみる。答えは「…

ゆとり世代教育論「自由の相互承認」

自由の相互承認 「自由の相互承認」という原理を教育論の根底に置きたい。「自由の相互承認」とは何か。少し長くかつ迂遠になるが以下で説明する。 人類が、それまでの狩猟採集生活から定住・農耕・蓄財の生活へと徐々に移行していくようになったのは、約一…

ゆとり世代教育論「理想の教育像」

前回まで、ゆとり世代である僕が見て、感じた社会について論じたつもりである。 そして、前回の記事の最後に以下のように書いた。 ここまでである程度、ゆとり世代である僕たちが生きてきた時代について描写できた。では、こんな時代にはどのような教育を行…

ゆとり世代教育論「連載のまとめ」

この連載は9月から行っている。実に半年もの連載となっている。こうなってくると、どんなことを書いていたのか覚えていない。まあ、書いている本人も細かいところは覚えていない(笑)。 だから、連載のおさらいをしてみたい。 10月、「僕たちは無様な大人…

ゆとり世代教育論「自尊感情を揺さぶる社会」

自尊感情を揺さぶる社会 「自尊感情」とは心理学用語Self Esteem の訳語として定着した概念である。一般的には、「自己肯定感」「自己存在感」「自己効力感」等の語などと、ほぼ同じ意味合いで用いられている。 そして、日本の若者の自尊感情は、ご存知の通…

ゆとり世代教育論「孤立する『個』」

孤立する「個」 以前に以下のように記述した。 ゆとり世代の僕たちを見て、大人たちは「そんな集団から飛び出し、一人で行動するのだ!」 「空気なんて読まずに生きろ!」等としたり顔で語る。 だけど、僕たちは大人たちが言うような、きちんとした集団にな…

教育YouTuberを通して考える学校教育②

以前、「教育YouTuberを通して考える学校教育」と題して、教育YouTuberと教師の違いを通して、学校教育の特徴を書き綴った。 kyousituchallenge.hatenablog.jp そこで、僕として結論づけたのが、学校教育(教師)では具体的な子どもと対面している、授業以外の…

ゆとり世代教育論「『空気』を読む」

「空気」を読む 「KY」という言葉が流行した。この言葉の意味は、「空気が読めない」である。僕たちゆとり世代は「空気を読む」という行動を当たり前のようにしている。いや、今や誰にも「空気を読む」という行動は標準装備されている。 さて、僕たちは、な…

一年の計は元旦にあり?

2021年になりました。みなさん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。まだまだ、新型コロナウイルスの影響が、大きな一年になりそうですが、ぼちぼちやっていきましょう。 さて、年が明けると何だかいつもより気が大きくな…

教育YouTuberを通して考える学校教育

先日の「情熱大陸」で教育YouTuberの葉一さんが取り上げられた。教育YouTuberという存在は想像していたが、目の当たりにするのは初めてであった。そして、葉一さんの考えに触れることで、教育現場にいる者として考えることがあった。そのことを今回は記事に…

ゆとり世代教育論「ツッコミ体質」

ツッコミ体質 僕たちが生きてきた、生きている社会は、「格差社会」と言われている。「勝ち組」「負け組」という言葉も流行った。また、「不寛容社会」とも言われる。さらに、「分断社会」とも言われる。格差や不寛容や分断が社会に浸透することによって生ま…

ゆとり世代教育論「デジタルネイティブからデジタルネイチャーへ」

離れてる気がしないね 君と僕との距離 目をつぶっていても 君の声でわかる表情/僕らはいつも 以心伝心 二人の距離つなぐテレパシー 離れてたって 以心伝心 黙ってたって わかる気持ち (作詞:ORANGE RANGE、作曲:ORANGE RANGE) これはORANGE RANGEの「以心…

ゆとり世代教育論「僕たちは無様な大人たちを見てきた」

僕たちは、小さい頃から多くの場面で、無様な大人たちを見てきた。 例えば、食品偽装問題。ミートホープ、船場吉兆等、例は枚挙にいとまがない。そこでは、大人たちが自分たちのしでかしたことを何とかごまかし、はぐらかそうと狼狽える姿が報道されることと…

ゆとり世代教育論「はじめに」

新型コロナウイルスの影響が大きく、何だか忘れ去られていないか心配になるが、小学校では今年度より新学習指導要領が全面実施されている。「主体的・対話的で深い学び」が大きなキーワードとなっている。 新たな教育の方向性が示されるようになると過去のこ…

言葉が言動に影響を与える?

最近、気になることがあった。それは、「U-Tchallenge先生もしめてやってください」「ちょっとしめていかないといけないと思っています」という言葉を聞いたこと。僕はどちらにも、微笑しながら返事にもならないような声を出すだけでした。 この言葉の意味と…

支流での気づき⑤「最大公約数を取る」

支流での気づきを第五弾です。過去記事は以下を参照してください。 kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp 今年度は、T2をすることがあるし、学級担任をして…

教師の見方・考え方

同僚の先生と話しをしていた時に出てきた、悩みというか戸惑いについて。 その同僚の先生が、「特別活動」の授業づくりの協力者となったそうだ。だけど、その先生は長らく「国語」の授業づくりに力を入れている。だからこそ悩み、戸惑っているのだ。 その先…

支流での気づき④「担任変わればカラーも変わる」

支流での気づきの第四弾です。過去記事は以下を参照してください。 kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp 今回のものは前回のものと関連がありますので、よければ併せてご覧ください。 学年で…

支流での気づき③「どう見られているかを自覚する」

少し間隔が開いてしまいました。支流での気づき第三弾です。第一・二弾は過去記事を参照してください。 kyousituchallenge.hatenablog.jp kyousituchallenge.hatenablog.jp 学級担任をしていないので、担任が不在になる学級があると入ることがある。学級担任…

どうして時短するの?

同僚の先生から、「U-Tchallenge先生って、パッパッと仕事してるよね、すごいわ」というお褒めの言葉? をいただいた。「ありがとうございます」と素直に? 受け取っておいた。 僕としては、そんなに特別なことではないように思っている。もちろん、僕なりに…

支流での気づき②「やっぱり担任が一番」

先日に記事にした「支流での気づき」の第二弾です。間隔は空きますが、連載のように書いていこう、と思っています。 kyousituchallenge.hatenablog.jp 担任が諸々の事情で教室を空けることがある。その時、授業が入っていなければ、なるべくその教室に行くよ…

支流での気づき①「立ち止まり、逸れる」

以前、「メインストリームから外れる」という記事を書いた。 kyousituchallenge.hatenablog.jp 今年度は担任をしていない。だから、メインストリームからは外れているような思いでいる。だけど、それが悪いことだとは思っていない。また、そこでの気づきとい…

教育の本分

教師の専門性 教師(支援者)は「教育(福祉)の専門的な知識、子どもに対する適切な支援の技術、保護者や同僚と良好な関係を築くコミュニケーション力等々、それこそ種々様々な知識や経験が求められる」のである。だから、教師に求められる「専門性」はズバリこ…

メインストリームから外れる

今年度は、算数専科ということで担任をしていない。つまり、学級を持っていないということである。そして、多くの学級や学年の子どもたちと関わることができている。また、T2として授業をすることだってある。 こんなことを学校で働いていない人に話すと、…

モデリングの危険性

このブログの記事でも述べているが、今年度は算数専科をしている。だから、複数の学級に入り、算数の授業を行っている。その学級にはそれぞれ担任がいる。もちろん、僕よりも若い担任もいる。まあ、それはほとんどか(苦笑)。 算数の授業は、T1でしすること…

俺のアウトプット

アウトプットの効用 アウトプットとは、得た知識・技能や経験したことを何らかの形で発揮することである。アウトプットすることの重要性は、説明するまでもない。そして、アウトプットの必要性は、最近になりますます声高に叫ばれている。それは教育界も例外…

象徴への哀惜

2016年とはどんな年だと思い出せるであろうか? リオオリンピックのメダルラッシュに沸いた年、相模原障害者殺傷事件に衝撃を受けた年と思い出すであろうか? 僕としてはこれらよりも重大なことがあった年として思い出される(上記も決して小さな出来事ではな…

失敗したら、どうする?

十連休も終わりを迎えようとしている…。まあ、しょうがないのですけどね。せっかくなので? GWらしい話題で十連休を終えようと思う。 みなさんイルカはご存知ですよね? イルカショーを観たことはありますか? イルカがインストラクターの指示でジャンプ等を…

問いや気づきを生む「振り返り」

僕は学級に「振り返りジャーナル」を持ち込んでいた。「振り返りジャーナル」のやり方は、僕が説明するまでもなく有名な実践である。詳しいやり方等は、岩瀬直樹先生の本を参照してください。 「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社…

洗脳という側面

一昨日、クラス会議での子ども達の姿から感じたことを記事にした。 kyousituchallenge.hatenablog.jp ここで見られた子ども達の姿は悪いものではない。 しかし、少し考えてみる。 子ども達は「自分たちで話し合う」ということの価値を感じている。だけど、「…