小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

臨時休校の学校現場

コロナ禍の学校現場

コロナ禍の学校現場での様子、僕が考えたことや感じたことを書き留めておくように、「臨時休校の学校現場」「ポスト・コロナの学校現場」と題し、記事をいくつか書いてきた。それが約一年を経過したので、まとめを作り、連載を終えたい。 コロナ禍という状況…

学校再開を目前にして

いよいよ学校の再開が目の前にやって来た。本当に長かった。 でも、悪いことばかりではなかった。というより、そう思いたいという気持ちが強いのかもしれない。それは、臨時休校の学校現場でいろいろと考えることができたから。 「臨時休校の学校現場」と題…

臨時休校の学校現場⑯「ピボットで動く」

全国的に緊急事態宣言が解除されてきている。少しずつであるが、活動規制の緩和もされるようになってきている。ようやくよい方向に進んでいる、と感じられるようになってきた。 ということで、学校も少しずつ開く方向に進んできている。でも、まだまだ課題は…

臨時休校の学校現場⑮「有事という感覚の欠如」

新型コロナウイルスにより臨時休校になり、ずいぶんの時間が経ちました。月末で3か月になります。3か月というとなかなか長い時間が経過する。 初めの頃は戸惑いながら時間を過ごしていた。職員室もいつもと違う雰囲気のように感じていた。でも、三か月とい…

臨時休校の学校現場⑭「九月入学について」

なかなか学校を再開することができていない。地域によっては再開する所も出始めている。ゴールデンウイークに入る前辺りから、にわかに「九月入学」という案が検討されているような知らせも出てきた。でも、ゴールデンウイーク明けに、学校の再開が見え始め…

臨時休校の学校現場⑬「暇のすゝめ」

緊急事態宣言の期間が延長され、臨時休校も延長されることになった。昨年度の三月から考えると、臨時休校が三か月にもなる。こんなことになるとは思わなかった。 そうは言いつつも、学校現場ではもうこの状況にはすっかり慣れてきている。でも、時に地団駄を…

臨時休校の学校現場12「今こそ主体的・対話的に」

GWも近づいてきた。学校が臨時休校になり、かなりの時間が経過した。さて、臨時休校をして学校を閉めたので、開けないといけない。では、いつどのように開けるのか、ということが課題となる。しかし、現時点ではその課題についての回答は出ていない。中には…

臨時休校の学校現場⑪「なくても平気なもの②」

前回の続きとして、今回も「学校からなくなっても平気なもの」を考えてみる。 なくなって平気なものは、授業をすること。子どもたちがいないので、もちろん授業をすることはない。でも、授業をしたくない、というわけでもない。子どもたちに伝えたいことや教…

臨時休校の学校現場⑩「なくても平気なもの①」

前回は「学校に必要なもの」を考えた。今回は「学校になくても平気なもの」を考えてみる。 なくても平気なのは「長い会議」。これは臨時休校になる前からも感じていたものではあるが。 侃々諤々と会議が行われる。そして、会議が長時間に及ぶ。だいたい議論…

臨時休校の学校現場⑨「学校に必要なもの」

前回の記事の中で、なくなって気づくものがある、という趣旨のことを書いた。そうであるならば、ここで問いが浮かび上がってきた。それが、「学校からなくなってはいけないものは何か?」「学校からなくなっても大丈夫なものは何か?」という問いである。今…

臨時休校の学校現場⑧「なくなって気づく」

臨時休校になり、職員室で過ごすことが圧倒的に多くなった。つまり、職員室でのデスクワークが中心となった。こんなことは長期休暇の時しか経験しない。いや、長期休暇でも経験しないぐらいかもしれない。長期休暇だと、適度に年休で休んだり、研修等で出張…

臨時休校の学校現場⑦「時間があると遊んでしまう?」

職員室での話を聞いていると、次のようなものが聞こえてきた。 「隙を与えると時間ができる、そうすると(子どもが)遊んじゃうから隙を与えない!」と。 このことは、かつて向山洋一が『授業の腕をあげる法則』の中で、「空白禁止の原則」として提案されたこ…

臨時休校の学校現場⑥「教師・学校論理に陥る」

臨時休校にも慣れ、時間に余裕ができ、心に余裕ができてきた。そのおかげで、職員室がよい雰囲気になっていった。 というのを前回書いた。今回はその続き。 職員室がよい雰囲気になり、コミュニケーションが増えた。そうなると、いろいろと話すことになる。…

臨時休校の学校現場⑤「いつもと違う職員室」

臨時休校になり、初めは職員室も何となく気忙しかった。今後の見通しが持てていなかったのは大きな原因の一つであった。でも、それよりも大きかったのが、普段と違い過ぎて戸惑ったということ。 職員室は、普段なら朝少しと放課後にいる場所である。しかし、…

臨時休校の学校現場④「もっと鍛えられた?」

六年生だけでなく、他の学年も下校が完了した。職員室に次々と学級担任も戻ってきた。誰もが口々にこの一日のことを話している。 「何とかなるもんですね」「やっぱりバタバタだったわ」「これ返し忘れてしまった」等々。みなさんお疲れ様です、と思いながら…

臨時休校の学校現場③「同じ時間を共有する効用」

臨時休校がやはり決定した。しかも、今の状況では卒業式や終業式を行えるかの見通しは立っていない。本当に終わりの日になってしまった。どの学年の子どもたちにとっても、学年の終わりというのは節目である。でも、幸いにも次の学年の日がある。 だけど、六…

臨時休校の学校現場②「ポジティブに考える」

臨時休校が正式には決まっていないが、朝にはどうもそうなりそうな感じがしていた。管理職も、教育委員会からの指示待ちの状態であった。この日で終わり、ということは覚悟された。 ということで、ここで僕たちには目の前に課題が生まれた。「終わりの一日を…

臨時休校の学校現場①「進んで行動する」

ご多聞に漏れず、僕の自治体も臨時休校を行っている。いろいろと報道されているようにバタバタした中で行われたことである。まあ、これは仕方のないことだろう、とも思っている。 今は時間が経ち、少し落ち着いてきているような気がしている。ある意味、楽観…