三つ目の型は「まとめ型」のしくじり。
どんな授業にも、子どもたちに到達させたい「めあて」がある。
教科書に書いている「まとめ」に到達するために、 子どもたちの考えを切り捨ててしまうことがよくある。 子どもたちにいろいろと考えさせるが、結局それを遮って「 まとめ」に行こうとする。これでは、 子どもたちは考えようとしなくなる。そして、 子どもたちは教師が言おうとする「まとめ」 を待つようになってしまう。
繰り返すが、「まとめ」があることは間違いではない。 なければ授業のゴールが定まらない。あくまでも、「まとめ」 ありきで授業を進めてしまうのがしくじりである、ということだ。
あえて「まとめ」を初めに提示し、「 どうしてこのようなまとめになるのか?」と問いかけ、 考えてみる。「まとめ」にたどり着くように、 子どもたちの考えをファシリテートしていく、「しかけ」 を作り子どもたちの考えをまとめていく。 こういうことを行うことで、「まとめ」 ありきから脱却できるのではないだろうか。
「まとめ」ありきではなく、「まとめ」を意識しつつ、 子どもたちの考えを大切にしていきたい。
これで「しくじり授業」は終わり。今回、ここで記事にした三つの型に陥らないように意識しながら授業づくりをしていくことにする。