「授業づくりの方が大事か、学級経営の方が大事か?」「授業づくりが先か、学級経営が先か?」等と言う不毛な議論があります。
冷静に考えると、どちらも大事であり、同時並行的に行っていくということがわかります。よって、まず「授業づくりと学級経営はセットで考える」ということを確認しておきたいです(赤坂、2018)。
もちろん、「黄金の三日間」に表されるように、新学期の初めに学級経営に力を注ぐということも重要です。このことは多くの論者が提案を行っています(向山、1991・野中、2006)。
以上のことを前提にしながら、「授業を通して行う学級経営」の具体像を述べていきます。
①協働することの意義や重要性
②あきらめずに取り組むことの意義や重要性
③学び方は多様であるということ
④友達や教師の話を聴くことの意義や重要性
⑤主体的に伸びていくために取り組むこと
思いつくこと、実際に大切にしていることを列挙しました。まだ、言語化できてはいませんが、大切にしていることはあるかもしれない。
そして、ここで列挙したことは、こちらから語るだけではない。どのことも、授業の中の活動を通し、子どもたちの姿を価値づける等を行い、よさを子どもたちに感じさせるようにしている。
ただし、ここで忘れてはいけないことは、一度だけの指導で全てが子どもたちに浸透するわけではないということ。言い続けてこそ「指導」となる。このことは肝に銘じておかないといけない、と思っている。
専科ということで授業において子どもに向き合うことが多くなる。そうなると授業を通して学級経営を行う必要があることに気づいた。授業だけと限定されることになるので、より意識する必要があるだろう。
そして、授業を通して学級経営を行うということは学級担任にとっても必要な視点になるだろう、と思う。
このことを意識して考えてみたい。
引用・参考文献