小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

平時と有事のコミュニケーション

 平時とは、変わったことのない時のことを言う。つまり、普段通りということだ。
 有事とは、非常の事態が起こる時のことを言う。つまり、普段と様子が違うということだ。
 では、タイトルにもあるような、平時と有事のコミュニケーションとは一体どういうことか?
 平時のコミュニケーションとは、普段の会話や人間関係を営む過程のことである。
 有事のコミュニケーションとは、プレゼンやディベート等の設定された場でのコミュニケーションのことである。
 このように、僕としては定義らしきものを置いている。
 学校教育の文脈で考えてみると、コミュニケーション能力を育てる、と言った時にどちらのコミュニケーションのことを考えるだろうか。きっと、後者の方ではないだろうか。後者は主に国語科の授業を中心にして育んでいくことになるだろう
 しかし、僕たちが子どもたちと接していてコミュニケーション能力を育てないといけないな、と感じるのは前者のコミュニケーションの場を見ている時ではないだろうか。いや、これは子どもたちと接している時だけでなく大人と接している時も同様ではないだろうか。プレゼンやディベートが上手くなかったとしても、僕たちはコミュニケーション能力が低いとは思わない。だが、普段の会話や人間関係を営む過程がスムーズではなかったとするとコミュニケーション能力が低いと思う。
 だからこそ、上記したように平時と有事に分けて考える必要がある、と考えている。
学校教育の中で後者のコミュニケーション能力を育てていくことを中心とすることは悪いことではない。だから、コミュニケーションの種類を整理しておくことが大切になるだろう。そうでもしないと、子どもたちの課題と教師の意識に大きな解離が生じることになってしまうから。
 もちろん、全てがきちんと分けて整理できるものではないようにも思っている。そうは思いながらも一先ず、平時と有事で分けて整理して考えてみることにしてみる。
 このような視点を持ち、僕なりにコミュニケーションについて考えていきたい、と思っている。