小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

ギラギラしてるか?

 鈴木みのるを一言で言い表すとするなら、「ギラギラしている」である。「ストイック」ではあるのだけどそれではなく、やはり「ギラギラ」が一番しっくりくる。ちなみに、「ギラギラ」という言葉は、今回紹介する本のタイトルにもなっている。

 ギラギラしているというのは、今でもいつでも何事に対しても諦めていないから。そして、虎視眈々と次のステージを見定めているということ。ここに加えて、鈴木みのるが今の状況を楽しんでいるということ。ギラギラすることを楽しんでいること。つまり、楽しみながら次のステージを狙っているということだ。

 そして、改めてだけど、いろいろなことをすごく考えながらプロレスをしているのだ、とも思った。プロレスだけでなく、何事においてもそうなのだろう。例えば、本文の中に出てくる「知識」についての考え。少し長くなるが引用する。

本当は取り出せる記憶だって、それが整理されてないとすぐには取り出せないんだよ。だから、知識っていうのは、ちゃんと整理して、いつでも取り出せるように、いつでも使えるようにしておかないといけないんだよね。知識という〝本〟をいくらたくさん持っていても、山積みにされているだけだったら、それは〝古本〟でしかない。必要なときに、なかなか取り出せないわけだからさ。そうじゃなくて、ちゃんと本棚に50音順だったり、項目順、カテゴリー別に並べるという作業をしたら、その瞬間、古本が図書館の蔵書になる。頭の中でそれを作る作業っていうのは絶対に必要だなと思ってね。

 なるほどな、と感じた。そのためにメモを取るということも紹介されている。一見地味なことを徹底しているということが大切なのだろう。

 引用した内容が多くあり、プロレスファンだけでなく、ビジネスマンにとっても読む価値のある一冊だろう、と感じた。是非とも手に取ってみてほしい一冊である。

ギラギラ幸福論 黒の章

ギラギラ幸福論 黒の章

 
ギラギラ幸福論 白の章

ギラギラ幸福論 白の章