小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

臨時休校の学校現場⑤「いつもと違う職員室」

 臨時休校になり、初めは職員室も何となく気忙しかった。今後の見通しが持てていなかったのは大きな原因の一つであった。でも、それよりも大きかったのが、普段と違い過ぎて戸惑ったということ。

 職員室は、普段なら朝少しと放課後にいる場所である。しかし、臨時休校になったことでずっといる場所になった。これは小学校の教師にとってはかなり大きな変化である。一般的な会社に置き換えてみると、おかしな状況だということはわかるのだけど。小学校では、職員室よりも教室にいることの方が長いのである。
 だからか、何だか初めはぎこちない雰囲気が漂っていた。でも、人間ってそれなりの時間が経つと慣れるのですよね。人間の適応力ってすごいですよね(笑)。僕は慣れるのに時間はかかる方ですが、「住めば都」という考えなので、時々の状況を楽しむことにしている。
 慣れてきて余裕が生まれたのか、はたまた時間があるから余裕が生まれたのか、コミュニケーションが増えたな、と感じた。学年間やブロックでコミュニケーションがあるのは別に驚かない。それだけでなく、違う学年やブロックともコミュニケーションが生まれているのである。しかも、普段ならほぼコミュニケーションがないような間でもコミュニケーションが生まれている。手前味噌ながら、よい雰囲気だな、と感じた。こういう雰囲気の中で仕事をしたいよな、とも感じた。また、やっぱり余裕があるというのは大切なのだな、と思った。
 と、なるとどのように余裕をつくるのか、というのが課題として浮かび上がってくる。今回は臨時休校というイレギュラーが起こり、このような雰囲気ができた。でも、臨時休校に頼るなんてできない。だったら、普段の時にどのように余裕をつくるのかということを考えないといけない。きっと新年度が始まれば慌ただしい日々が始まるのだから(これが嫌というわけではありません)。
 余裕がある時にこの余裕について考えないといけない。変な言い回しであるが、僕は職員室にいながらこのような思いを抱いた。
 
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