小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

任せて、失敗し、学ぶ

 クラス会議を行っていることは以前に記事にした。そこで議題として「給食の食べ方」が出された。その結果、こちらとしては予想外の決議がなされた。

kyousituchallenge.hatenablog.jp

 

 子どもたちに任せた以上、決まったことを実際にやってみる。

 うーん、やっぱりこういうことなのか? と内心思いながらも(笑)。
 でも、子どもたちは楽しそう。提案者も満足そう。まあ、それならいいのかなー、と思いながら眺めていた。
 それなら、こういう形でしていこう、とこちらも腹を括った。
 
 だけど、楽しいのはいいがルールを少し疎かにする姿がちらほら。まあ、そうなっちゃうよねー、とも思いながら。
 淡々と元に戻すように指示。子どもたちの間には「本当に?!」という雰囲気はあったが、再度元に戻すように、と指示をする(ちょっと語気強めだったかな)。
 そこで語る。「みんなで決めたことをする、それは確かに楽しい。だけど、元々みんなで決めたルールもある。これを守らないのはどうだろう。何でもかんでも自由にできる、というのは違うよ」と。
 そして、もう一度ルールを確認し、再度実行する。そして、ルールを守る姿は認めた。
 
 ここで子どもたちに任せるということのジレンマを見て取れる。それは、自由に伴う責任感を負おうとせず、子どもたちが自由を得ようとすることである。だからこそ、自由に伴う責任感を子どもたちに学んでもらう、ということである。
 子どもたちに学んでもらおうと思えば、やはり子どもたちに任せる、ということは不可欠だろう。