国語科は大きく「話す・聞く」「書く」「読む」という領域にわかれる。そして、どれかと言うと「読む」ことに力を入れ過ぎてしまう。個人的には、「話す・聞く」領域の学習を疎かにしているように感じていた。そこで、「話す・聞く」の指導を自分なりに考えていきたい、と思うようになった。
そこで、手に取ってみたのが今回紹介する一冊。
社会は多様化してきている、という主張をよく耳にするようになった。そのような社会状況の中でコミュニケーションを図らないといけない。だから、お互いわかり合えないかもしれないがコミュニケーションを図り、できるだけ合意することを追究しないといけない。だからこそ、学校教育の中で「話し合い」指導をする必要がある。
そのためには教材研究が必要になるし、子どもたちへの指導する順番等を考えないといけない。その助けになる一冊となっている。具体的な教材研究の手順等が掲載されており、実際に「話し合い」指導に取り組もうと考えている者にとっては必読の一冊となっている。
また、著者は「話す・聞く」についての実践を多く提案されている。「話す・聞く」の授業を考える際に参考にしてみることをおすすめしたい。