小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

不安はあったほうがいい。何もないとそこで終わってしまうから。

不安はあったほうがいい。何もないとそこで終わってしまうから。(by蝶野正洋)

 学校的には一年の終わりを迎えている。一年を終え、ほっと一息をついているところではあるが、すぐに次の一年がやって来ようとしている。異動の辞令や新規採用者の辞令もそろそろ発表される頃だ。もしかすると、来年度の学校人事が発表されているところもあるだろう。

 新規採用者からベテランまで、この時期というのは「ワクワク」がないわけではないが、どちらかと言うと「何となく不安」といったところではないだろうか。やはり、少しではあるが環境が変化するということには誰もが敏感なのである。

 その不安を何とか消そうと、何かしら行ってみる。来年度の準備を始めてみる、片づけを始めてみる、趣味に没頭しようとしてみる等…。だけど、やはり「何となく不安」は消えない。そして、さらに何かしら行ってみようとして右往左往する。

 ここでいったん立ち止まって考えてみたい。その「何となく不安」はダメなことでしょうか。いや、むしろその「何となく不安」は必要ではないだろうか。なぜなら、不安があるからこそ、思考が始まっているからである。もちろん、ポジティブに思考を始められると楽しい。だけど、不安発の思考とポジティブ発の思考に優劣はない。

 だから、その「何となく不安」は手元に置いておいておけばいいだろう。居心地は何だかよくないけど。だけど、「何となく不安」は何となくしている内に消えているものだ。新年度が始まるとゆっくり不安がっている暇がなくなってしまうから(笑)。今の内に、その「何となく不安」から思考を始めてみませんか。