小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

触媒機能としての本

 古市憲寿はご存知だろうか? 「とくダネ!」等、多くの番組でコメンテーターの立場として登場している。また、しばしば彼の言動が理由で炎上を起こしているので、知っているかもしれない。

 そんな古市の処女作が『絶望の国の幸福な若者たち』である。

 これは当時の(今もあまり変わっていないか)若者のたちの肌感覚を見事に言語化されている。僕は名著であり、教師も一度は目を通しておきたい一冊だ、と思っている。

 処女作を読んでからというものの、熱心とまではいかないが、古市の著作を追いかけている。そして、今回紹介するのが『誰の味方でもありません』である。これは『週刊新潮』で連載されていたものに、後日談を付け加えたものである。

 先述したように、古市の言動はしばしば炎上する。炎上するということは、一般的なものから外れている、と感じられているのだろう(この「一般的」というのもどこからどこまでが「一般的」なのかということは決めにくい代物であるが)。

 だからこそ、そこから新たな気づきが生まれる。一般的でないと感じられるものから、「そんな考え方もあるか」「いや違うでしょ、だって」等、思考が生まれる。だから、僕にとっては刺激的で、触発される。

 古市の論に触発され、僕も文章を書いた。それが先週に公開した『「限定」よりも「定番」を』だ。

kyousituchallenge.hatenablog.jp

  毛嫌いせずに、是非とも手に取って読んでもらいたい。そうすると、触発されること間違いありません。そして、さらなる思考が生まれることでしょう。

誰の味方でもありません (新潮新書)

誰の味方でもありません (新潮新書)